仕事で交わす名刺に書かれたメールアドレスは、だいたい主の名前です。名字だけ、フルネーム、ファーストネームだけ……。順番も氏→名の場合もあれば、名→氏のこともあります。キャピタライズする、ドットを入れるなどいろいろですが、たいがいは名前です。
最近仕事で、学生数十人の名刺データを触る機会があって、彼らのアドレスの多くが名前とはあまり関係のない文字列であることに気付きました。
学生のうちはそれでも困らないでしょう。交換するのは友達同士だったり、各種サービスを受けたり使ったりするための登録用でしょうから。しかし、学生時代につくったアドレスでも、社会人になる過程で使う可能性があるなら、就活で使うなら、相手にどういう印象を与えるかということについて、考えてみてもいいかもしれません。
例えば、ちょっと口に出すのは恥ずかしい文章をアドレスにしていたり(必ずしもエロいものではなくとも)、子どもじみた名前、厨二ぽい文字列だったりすると、もらった人はどう思うでしょうか。「友達同士で使ってただけなのに…」という学生のノリを、「微笑ましい」と流してくれる人ばかりではないでしょう。
アドレスなんて最初に一回打ち込めばあとは気にしないし、こちらから先に送れば、相手は返信する形になる(登録も勝手にされる)ので、深く考えることに大して意味はないのかもしれません。それに「プライベートで使うんだから何にしたっていいじゃないか」と言われればそれまでです。ごもっとも。
しかしそれなら完全にプライベートでしか使わないという線引きは必要だと思います。
ここでいいたいのは、何もアドレスを名前にせよということではありません。僕は、シブいアドレスの人がいると、つい由来を想像したり、場合によっては聞いちゃったりします。それくらい、その人に興味がわきます(そういえば携帯のアドレス診断なんか、性格分析がありましたが)。
アドレスの付け方も人となりを示すための、いいプレゼンの機会にすることができるのです。趣味や格言、好きな物事……せめて何か話のタネになるようなものにしておきたいところです。
仕事や就活などでつかうのであれば、それなりにこだわりの文字列を考え抜いてつけるか、名前にしてしまってもいいでしょう。その利点としては、名前が何通りかの読み方ができる人であれば、アドレスのアルファベットで相手は読み方を伝えることができます。。私の場合だと、「まさる」なのか「ゆう」なのか、アドレスで相手は分かります。
また僕はフルネームの場合は必ず氏を先に表記するようにしていますが、そこにもこだわりの理由があります。
自分の名前は自分ではつけられません。ですが自分のアドレスは(会社から与えられるものでなければ)自分でつけられます。考えすぎてイタいアドレスになってもいけませんが、少なくとも、自分のアドレスをみて自分のセンスが値踏みされているかもしれないということは、覚えておいて損はないと思います。
-
映画「クロユリ団地」の広告が夕刊に出ていて思い出したのですが、映画のポスターでよく気になることがあります。それはキャストのクレジット順と顔写真の並びがまったく逆になっていたりするのがどうにかならないか、ということです。このポスターでいえば、顔写真は左から成宮君、あっちゃん...
-
非合法なのに撮り続けられる理由 『職業としてのAV女優』(中村淳彦、幻冬舎新書)を読んだ。BLOGOSでもレビューを書いている方がおり、その記事もかなり注目されたようだ。たしかに本書は面白かった。 まず新鮮だったのは、 「女性を確保して本番の撮影現場に斡旋するのは非...
-
乙嫁語り(7)を読みました。今回は「姉妹妻」のお話なのですが、百合好きにはたまらん回でした。 乙嫁語り 7巻 (ビームコミックス) posted with ヨメレバ 森薫 KADOKAWA/エンターブレイン 2015-02-14 ...