2013年12月27日金曜日

「文書が読める」は「意味が分かる」「仕事に使える」ではない——『A4一枚決算書速読術』を読んで




Webサイトの仕事が増えているので、アクセス解析をより深く理解せねばと思っている。具体的にはGoogle Analyticsを今以上に詳しく使えるようになりたいのだけれど、Googleという米企業のサイトだからかなのか何なのか、言葉遣いや構造が独特だなぁと感じてなかなか進まない。なんと言うか、日本人が作ったサービスじゃないなぁ、というか……。英語のサービスを日本語にしているからなのだろうか。


2013年12月12日木曜日

カップ麺に入っていた粉末スープ・かやくの袋の表記ゆれが気になった

カップ麺に入っていた「粉末スープ」と「あとのせかやく」、両方ともお湯を入れて数分待って、食べる直前に入れるよう指示があったんだけど、

粉末スープ には   「食べる直前に入れて下さい」とあり、
あとのせかやく には 「召しあがる直前に入れてください。」とあった。


同じ商品に入っていながらこんなに表記がブレるのはなぜなんだ。

それぞれ違うところでデザインをした、担当者が違うとかそういう理由だろうが、なんだか気持ち悪い。
しかも、「食べる/召し上がる」だけじゃなく「下さい/ください」「。つける/。つけない」と「ここまで違うか?」と思えるほど違っている。

「そんなのどうでもいいじゃん」と思うかもしれないけど、「自分が担当者だったら」って考えると、なんだか手を抜いてる感が伝わってきて嫌だ。

そう指摘してなお、「そこ手抜いてもいいとこでしょ」っていう人もいるだろうけど、やっぱり編集者、ライターとしては表記の揺れは避けたいと思うものです。
(それに、英文表記とかあってもいい気もします)

2013年11月21日木曜日

答えになっていない答え、もしくはサービスが不十分な答え



R25の「今週の彼女」で佐々木希さんのインタビュー記事が出ていて、見出しが「好きなタイプは落ち着く人」とあって、「またそのパターンか」と思ってしまいました。そこは見出しなので本文を読んでみると、


2013年11月18日月曜日

堀江貴文『ゼロ』感想——キョドらないためにはスタートラインに立ち、一歩を踏み出すしかない


堀江さんの新刊『ゼロ』を読みました。買ったまま未読の本もたまっていたので、「ちょっとだけ読んで、あとはまた後日ゆっくり……」と思ったらとんでもない、面白くて数時間で一気に読み終えました。堀江さんの本は結構読んでいるのですが、八女時代の話や両親の話など詳しく書かれていて新たな発見もかなりありましたし、本書への力の入れようがうかがえました(そうそうたるメンバーが制作・販売・宣伝にあたっていますが、ミリオンセラープロジェクトってのもストレートでいいですね)。


2013年11月7日木曜日

WordPress 不動産プラグイン トップ物件表示のカスタマイズ――トップページに利回りを表示●追記アリ



 以前、WordPress+不動産プラグインで作ったサイトは賃貸オンリー(東京4万暮らしドットコム)だったけれど、新たに不動産売買のサイトを作っている。不動産を買って賃料で稼いでもらうわけだから、利回りの表示が要る。


2013年10月24日木曜日

「君が男でプリキュアが好き、ピンクが好きでも何も悪くないんだよ」

© ABC、東映アニメーション


ある保育園児(男の子)の話です。

保育園の行事で水筒を持参しなければならなくなったのですが、自分の水筒が壊れてしまったので、おねえちゃんのを借りたそうです。お姉ちゃんのですから、女児向けのデザインで、絵柄はプリキュアだったそうです。

こう聞くと、「女の子用の水筒を持たされて、男の子は嫌だったんじゃないの?」と思うかもしれませんが、彼の場合は違っていました。


2013年10月20日日曜日

アメリカの性、世界の性――映画「私が愛した大統領」「31年目の夫婦げんか」を観て

© 2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

 ビル・マーレイがフランクリン・ルーズベルト大統領(FDR)を演じた映画「私が愛した大統領」をちょっと前に観た。邦題が「私が愛した〜」となっているように(原題は「HYDE PARK ON HUDSON」)、FDRの愛人が登場する。どこまで史実か分からないけれど、かなりダラしなかったということだろう。
 この作品で驚きだったのが、車中の大統領を”手でする”シーンがあるということ。もちろん、そのものずばりではないけれど、車が揺れる描写で何をしているかは分かる。いくら昔のこと、ユーモアが評価されるお国柄といっても、その描写が許されるって何なんだ?と思ってしまった(それで制作がアメリカじゃなくてイギリスだってところがまた……)。日本で首相をこうやって描くことなんてちょっと考えられないのだけど。



 別の日には、メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが31年連れ添って倦怠期の夫婦を演じた「31年目の夫婦げんか」を観た。時間的な都合で偶然観たのだけれど、結構いろいろ考えさせられる内容だった。

 話の筋はこう。ダンナは仕事に夢中で、家ではテレビの前に座ってずっとゴルフ番組を観るだけ、プレゼントはアクセサリーではなくて家電、セックスはずっとない。妻は女性扱いしてもらえないことに嫌気がさしており、意を決してカウンセリングに(HOPE SPRINGSという街にあるクリニックへ)行こうと提案する。ダンナは嫌がるのだけれど、結局は行くことになり、少しずつ変わっていく、というもの。

 下品だという感想もあるようだけれど、決してそんなことはないと思う。途中、ダンナが妻を女性扱いしていないこと、セックスしようとしないことをはぐらかすシーンで、館内で笑いが起こったが、妻の気持ちを考えると笑えなかったし、「笑うとこじゃねぇだろ」って思ってしまった。世にはたくさんあんなダンナさんがいて、苦しんでる女性がいるのでしょう……。
 テーマは必ずしも老いと性だけではないですが、なかなか踏み込めない題材によくあそこまで正面から挑んだと思います。名優2人だからこそ成り立ったのかもしれません。



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2013年10月18日金曜日

百合人文化祭に参加してきた

『百合人』という雑誌の創刊を記念したイベント「創刊!百合人(ユリスト)文化祭~百合 is PUNK!~」が10月14日、阿佐ヶ谷ロフトで開かれたので行って来た。登壇したのは、宇井彩野さん(百合人企画代表、フリーライター)、 藤山京子さん(覆面ライター)、 リリィ・マイノリティ(レズビアンアイドル)さん、そして 森島明子さん(漫画家)。正直、お目当ては森島先生で、イベントがあるのを知ったのも森島先生のツイートだったのだけれど、全体的に面白いイベントで、入場料1000円は安かった。



 同誌は未読、森島先生以外の方はよく知らずに行ったので、冒頭、リリマイの歌で幕開けだったのだが、失礼ながら「誰だ、誰だ?」と思ってしまったが、意外と(失礼)見入ってしまった。

   イベントの主な内容は、百合短歌を参加者からも募って披露しあうコーナーや、森島先生への質問コーナー、百合映画の紹介コーナーなどだった。以下でUst録画が観られるが、参加者の百合短歌はどれも良かった。なぜあの短時間に思いつくのか不思議だった。「老い」が最初のお題だったので、自分も考えて、いくつかシチュエーションは思い浮かべた。

 たとえば、初老のおばと、彼女を慕っている高校生くらいの姪の話。姪の気持ちに気づいてはいて、昔の自分も年上の女性に憧れたことを思い出して微笑ましいけれど応えられない(でも心のどこかでは抱きしめてあげたいと思っている)おばが、姪につけられた今どきの名前を可愛いと褒めるんだけど、姪のほうは、「おばと同じがいい」という子どもっぽい発想から、「おばさまみたいに『子』がついてる名前がよかった」みたいなことを言っておばを困らせる、みたいなのを妄想。

 結局31文字にまとめきれずタイムアップ。いくら考えても締め切りに間に合わなきゃダメですね。


Broadcast live streaming video on Ustream  

自分はまだ百合歴が浅いので、登壇者の皆さんが時々触れる作品などが参考になったし、「まだまだ勉強しなきゃいけないことはいっぱいあるな」と思わずにいられない2時間弱だった。

 終演後、登壇者の方とお話もしてみたかったけれど、何となく気が引けてご挨拶はできず。でもちゃっかり森島先生にはサインをいただいて帰りました(ありがとうございました!)。

 参加者の皆様、お疲れさまでした。http://akicocotte.weblike.jp/

2013年10月11日金曜日

「円谷」の名の責任――円谷英明『ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗』を読んで



制作費の相場は200万。局から破格の550万もらいながら1000万もかけて番組を作っていた

 特撮の神様・円谷英二氏の孫、円谷英明氏の『ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)』を読んだ。帯にも「なぜ創業者一族は追放されたのか」とあるように、要は円谷プロにおける一族の内紛の裏側が、筆者の立場から描かれたものだ。自分は熱心な特撮ファンというわけではないので、「あのスーパーヒーロー・ウルトラマンをめぐり、円谷プロの内部や周囲ではこんなにもいろんなことがあったのか」と大変興味深く、一気に読み終えた。
 章タイトルを読むだけでも興味をそそられると思う。

 第一章 円谷プロの「不幸」
 模型作りが大好きだった祖父/四一歳で早世した二代社長 ほか
 第二章 テレビから「消えた」理由
 東宝主導のリストラ/「ウルトラマン先生」の無謀/TBSとの関係悪化 ほか
 第三章 厚かった「海外進出」の壁
 問題は「同族経営」ではない ほか
 第四章 円谷プロ「最大の失敗」
 遅すぎたウルトラマンランド閉園/偉大なるマンネリではいけなかったのか ほか
 第五章 難敵は「玩具優先主義」
 デザインは玩具優先に/圧倒的だったバンダイの影響力 ほか
 第六章 円谷商法「破綻の恐怖」
 番組予算のからくり/ハワイやラスベガスで豪遊 ほか
 第七章 ウルトラマンが泣いている
 三度目のお家騒動/急転直下の買収劇/円谷一族追放 ほか

 1974年生まれの僕にとってのウルトラマンの記憶といえば、幼稚園のころ、エースやレオが好きで、仮面ライダーごっこではなく、ウルトラマンのお面を先生につくってもらって遊んだこと。あとは小学生になってから80や、アニメのザ・ウルトラマンを観ていたことくらいだ。特にお面を作ってもらったときすごく嬉しかったことを覚えている。円谷つながりの記憶では、これも幼稚園のころ、ゴジラの大ぶりな人形が雑誌の懸賞で当たったことを覚えている。

 また、これは数年前のことだが、編集長を務めていた雑誌FJのリニューアル2号でウルトラQを取り上げたことがある。その時はスタジオを借りてカネゴンに来てもらった。Qのファンを公言しておられた宮台真司さんに登場いただき、表紙にも出てもらったカネゴンと宮台さんの2ショットを中吊りで使わせてもらった。特集では、円谷プロの造型師である品田冬樹さんと宮台さんの対談、桜井浩子さん、イラストレーターの開田裕治さん、モリタクさんらのインタビューを掲載した。



 その当時も、円谷プロの窮状については噂では聞いていた。ちょうどフィールズの傘下に入った関係で渋谷に引っ越したころだったように思う。

 本書を読んで思ったことは、「これでは経営がうまくいくはずがない」ということだ。
 もちろん、そうした評価を後からするのは簡単だし、放逐された創業者一族が書いた一面的な見方であることも忘れてはいけない。しかし、その分を差し引いても……と思わずにはいられないほど杜撰なものだった。

 途中、「問題は同族経営ではない」という見出しがあり、「おいおい」とツッコミながら読み進めると、筆者はこういう見解を示していた。


円谷プロの経営の問題は、同族経営ではなく、ワンマン経営にあったのです(p.88)。

  たしかにそうなのかもしれない。そう思ってしまうほど、過去の社長に対する評価は厳しい。本書の言い分が正しいとすれば、「そりゃ破たんするわ」というようなありえない経営、どんぶり勘定ぶりだ。特に経費の無駄遣いはひどかったようだ。

 しかし、それだけで経営が傾いたわけでは決してない。

 制作にコストをかけすぎなのだ。ともすれば作り手の満足のために、コストを考えずにものづくりに没頭できる環境ができてしまっている。
 制作者の「手を抜いて作るのは視聴者に失礼だから手なんか抜けない」という気持ちは分かる。「作り手として自分が満足できるものを作りたい、でないと伝わらない」という言い分も分かる。しかしサークル活動じゃないんだから、そんな状態で続けていていいはずがない。たとえば「1000万もらって3000万使うけど、あとで儲かるから大丈夫……」なんてことがずっと続くわけがないのだ。

 見出しにも書いたが、30分の子ども番組の制作費が200万円が相場で、大人向けのドラマが500万円という時代に、円谷や550万ももらっていた。それだけ期待がかかっていたというわけだが、1000万近くかけて作っていたというから、そりゃもう大変なことである(p.33)。
 筆者はまたこうもいう。

円谷プロの経営陣は、伝統的に実業界の集団ではなく技術者集団で、経営感覚はあまりなかったと思います。

 そう、だからこそ外部の経営者が必要だったはずだ。
 筆者が「問題は同族経営ではない」とした理由は経営問題の背景について、筆者はこう説明している。


 その原因は同族経営にあると言われているのですが、私はこれに異論があります。一九七三年に叔父の皐さんが三代社長に就任し、皐さんの死後、四代社長には息子の一夫さんがなっています。その間、我々円谷一の家族は、円谷プロの経営の中枢には関与できなかったのです(p.87)。

 たしかに円谷英二氏の長男である一氏(二代社長)の子ども(二男である筆者ら3人)が中枢にいられなかったのは事実なのだろう。しかし一氏の家族が経営の中枢にいたからといって成功していたかどうかは疑問だ。

 円谷英二は特撮の神様だった。それは間違いない。
 しかし名経営者だったわけではない。
 そして、特撮の神様の子どもや孫が同じ分野で秀でているとは限らない。経営にたけているとも限らない。
 円谷英二という不世出の天才を活躍させる場としての円谷特殊技術研究所は不可欠な舞台だったのかもしれないが、その組織の持続と成長を、子孫に任せることには何の意味もない(というといいすぎか。大した意味はない)としか思えない。どうだろうか。
 それは何も円谷、映像ビジネスということに限らず、企業の事業承継において言えることなのだろうけれど。

 筆者は同じp.88にこうも書いている。


私は円谷エンタープライズや円谷コミュニケーションズに出ていた間、いずれ必ず円谷プロに戻って、かつての円谷プロのものづくりスピリットを取り戻したいと思っていたので(後略)

 この「ものづくりスピリット」は曲者だ。
 気持ちの問題に置き換えると麗しく聞こえてくるのだが、熱い気持ちがあるからといって成功するとは限らない。また「ものづくり」という言葉が出ると、聞こえがよく、専心することが麗しい、美しいことのように思えてしまう。
 だが芸術でもないのに、コストを湯水のようにかけ続けてはいけない。やる気と情熱は、必要条件だが十分条件ではない。熱い気持ちと冷静な判断力がなければ、いいものを作っても届けることができなくなり、やがては作れなくなってしまう。

 といいつつも、同情してしまう側面もある。
 筆者によれば1971年のキャラクタービジネスの売り上げは20億円で、円谷プロには収入として6000万入ってきたという。本書には「著作権ビジネスという麻薬」という小見出しもあるが、まさに感覚を麻痺させるには十分な大金といえる。「いま作るのにお金がかかっても必ず回収できる」と思ってしまっても仕方ないのかもしれない。
 それに日本は今と違って成長期にあった。消費が増えていくことも予想されていたのだとすれば、イケイケになってしまった当時を今から責めるのはさすがに気が咎める。

 たらればの話をしてもせんないのだが、筆者ら一族の一部が中枢にいたからといって成功したのだろうか……。
 筆者が書いた以下の文は残念ながら認めざるを得ない。
 
ウルトラマンが泣いているーー今にして思えば、現実の世界でウルトラマンを悲劇のヒーローにしてしまったのは、我々円谷一族の独善か、驕りだったのでしょう。


* * *

 本書の引用で面白いものがあったので合わせて紹介したい。庵野さんが特撮の将来を憂いて(?)語ったものだが、その通りだと思った。


特撮物はテレビでの空白期間が長すぎて、現状では若者に定着しづらいんじゃないですかね。(中略)空白期間が15m年近くあるわけで、これはなかなか取り返しがつかないと思います、今の30歳から20歳くらいまでの人は、特撮には何の興味もないですからね。(中略)僕等のせいだはアニメと特撮という共通体験があるんですけど、今の若い人はアニメとゲームなんですね、共通言語が。特撮をほとんど見ていない、というか興味もない人がほとんどです」
庵野秀明(2001年、 『円谷英二 生誕100年』、河出書房新社)

 特撮ファンではないといったが、特撮は好きだし、もの作りに従事している人たちには頑張ってほしいと思うし、日本の特撮業界、そして円谷プロには再び輝いてほしいと思った。


2013年10月5日土曜日

開かないと分からないタイトルをつけるな――BBS、メール……知らずにされてる低評価


Androidの脱出ゲームgardenでなかなか先に進まないので、アプリからリンクがはられた公式のBBSに行ったら、質問がたくさん並んでいたのだけど、題名がひどいのばかりで辟易としている。たとえば

分かりません

教えてください

助けて!

そんなスレタイみても、助けられそうかどうか分からないし、後から疑問を解消しに来た人の参考にもならない。
この場合は

手帳の鍵が見つかりません

油差しに油が入れられない

小箱の数字が合わせられません

とか書けばいい、というか、書くべきなのだ。



何度か書いたり言ったりしたが、これはメールの件名やファイル名と同じだ。

開かないと何か分からないメールやファイルを送ってくる人が、いまだにいる。

友達同士の私信ならともかく、ビジネスのメールで件名を具体的につけないなんて、気が利かなさすぎること◎◎のごとしだ。

細かいことを言うなぁ、と思う人いるだろうけど、それって相手のことを全然考えてないってこと。仕事では致命的だ。メールなんて毎日いっぱいくるんだから、緊急度をはかってもらう気遣いくらいすべきだ。上司が部下に送るならともかく、上司や同僚や取引先に送るときは考えたほうがいい。でないと、

気がきかんやつだな

という低評価を心の中でされるだけで、相手はそのことを決して教えてくれない。


メールの話ついでにいえば、Cc、Bccを使いわけられない人も、脱力する。こっちがCcつけて送ったのに、送信者だけに返信するとか、「何か考えがあってのことだろうな?」と思ってしまう。





言わないけど(←だから深刻)。

2013年10月4日金曜日

お前なんか嫌いだ――ビジネスで嘘をつく人や会社に「倍返し」

嫌われたくない気持ち

誰かを嫌いになることはあまりない性格と自分では思ってきたが、最近はそれをやめようと思っている。いや、さらにいえば、積極的に「嫌いな人・こと・もの」をつくろうと思っている。

 曽根綾子さんや加藤諦三さんの著書は有名だが、僕も多分加藤さんの本のタイトルにあるように、「嫌われたくない」という心理作用があって、誰かを嫌いになったりしなかったのだろうと思う。

嫌われたくないという気持ちは、自信の無さの現れではないかと思う。自分に自信があれば、嫌われたって構わないと思えるからだ。だからといって、誰かや何かを積極的に嫌おうと思っているのは、何も自信がついたからというわけではない。

 「キリがない」ということにようやく気づいて来たからだ。

 自分も来年で40歳になる。まだ40歳ともいえるが、自分のこととして考えるとやはりもう40歳だ。はっきりいって、無駄なことや無駄な人に時間を使っていてはいけないと思っている。もともと出不精で、友達や知り合いと「今度また」といってなかなか会わないということが続いている。社交辞令でいっているつもりではないのだが、積極的に会う機会をつくるほどの行動力がないことと、ここ数年仕事でバタバタしていて、「落ち着いたら」と思っていることが理由だ。

 しかし、こう考えても多分、いつまでたっても落ち着かないんだと思う。傍からみて、時期を比較して落ち着いたといえる時期はあるかもしれないが、自分はいつも多分気ぜわしくしているだろう。いつまでたっても落ち着かないと思う。

 そして、会いたい人がたくさんいる。会えてない人がたくさんいる。
 このままだと、結局会わずじまいでジジイになってしまいそうで怖い。
 だから会いたい人に会って行こうと思っている。
(ただ難しいことに、会いたいからといって誰でも会ってくれるわけではない。かなり仲がいい人ならともかく、仕事などでちょっと会っただけだったりすると、それなりの会う意味・意義をもたらせなければとも思う。そういう意味で、自分に自信をつけなければと痛感している。自信をつけるために、やれることはやり、やれていないことに挑戦しなければと思い、少しずつ取り組んでいる)

その嘘は相手の為か それとも自分の為か


 会いたい人に会うことと、嫌いな人をつくることに何の関係があるかといえば、嫌いな人にはもう時間を割かないと決められる、ということだ。

 ここ数年、仕事でバタバタしていたと上に書いた。このブログでもFJの休刊などは書いて来たが、会社のことなど、書ききれていないこと、書けないことでもいろいろあった。

 その中で、自分が社員や取引先、外注スタッフに嫌な思いをさせたこともたくさんあったと思う。

 でも、自分も本当に嫌な思いをたくさんさせられてきた。

 問いただせば相手にも言い分はあるかもしれない。僕は僕の立場でしか話せないし、これを読んでくださっている方には僕の言い分しか伝えられない。だけど、自信を持って「相手に非がある」と言える体験をたくさんしてきた。よかれと思ってやったことに対して裏切られたり、言わないと言っていたことを勝手にバラしていたり、あからさまに人を無視したり、人の行為を簡単に無碍にしたりと、人の嫌なところをたくさん見てきた。

 上にも書いたように、僕だって仕事上で相手に嫌な思いをさせたことはいっぱいあっただろう。申し訳ない事をしたと思えることは山ほどある。やるといってできなかったこと、やらないつもりでいてやってしまったこともある。結果として裏切る形になったことだってある。自分の能力を買いかぶってなどいない。

 ただし、そういう結果になってしまったのは、自分に能力がなかったからだ。「やらない」といった時とは事情が変わったからだ。違った形で義理が十分に果たせたと思えたからだ(そういう場合も、「自分が相手の立場だったら、それでよしと思える」と判断すれば、それは問題ないと考える)。
 いずれにしても、第三者に自分の行動をロジカルに説明できると思う。逆に相手に問いただしたいと思ったことも何度もある。きっとできないだろう。

 人は嘘をつく。僕もたくさんの嘘をついて人を傷つけてきた。申し訳なく思い、反省もしている。

 でも仕事で相手に嘘をついてはいけない。同じ会社でも違う会社でも。相手が下請けだから、弱いからといって騙すようなことをしてはいけない。仕事・ビジネスで人や会社をつなげるのは信頼だ。それを損ねてはいけない。関係が失われていい(もう取引しない、辞めるから)といって嘘をついていいはずもない。 
 たしかに「噓も方便」ともいうし、「やさしい嘘」もあると思う。だがそれがいえるのは、それが相手の嘘のときだけだ。自分を守る為の嘘は保身・逃げ、おためごかしでしかない。そして、言いたくないことほど、ちゃんと言わなければいけないと思う。


 でもそれをしない人、会社がある。そういう人や会社に、もう分かって欲しいと思わない。分かり合えるとも思わない。時間の無駄だ。キリがない。だからしっかり線を引き、時間を、会いたい、もっと知りたいと思える人に注ごうと思う。
 
 そういう人や会社に嫌われたって構わないのだ。


 * * *


 とはいえ、報いられるべきは報いられるべきだ。時間の無駄だから放っておくのではなく、分からせることも責任だ。しかと報いるべきと判断した相手に対してはきっちりと報いる。半沢直樹流にいえば「倍返し」だ。


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2013年9月27日金曜日

この「いいね!」ボタン、コメント書けるのか、書けないのか? ドキドキ……WPのプラグインでコメント欄が見切れる症状の改善

Facebookの「いいね!」を押そうと思ったとき、コメントが書けるのか書けないのかが分からなくてイライラすることはないだろうか。

たとえばこんな感じ。


クリックしてもコメントはできず、「いいね!」の数が増えるだけのサイトなのか、


それともコメントが追加で書けるのか。

コメント欄もこんなふうにポップアップが別に開く場合もあれば、


ボタンから吹き出しのように出る場合もある。


たとえば変なニュースや、共感・支持はできないけど面白い話を共有したいときに「いいね!」を押すだけだと、自分がその話についてどういう立場なのか表明できない。

だから「いいね!」押しっぱなしではなく、一言でも言い訳コメントを書きたいと思いながら押すと、そういうサイトに限ってコメントが書けず、「いいね!」の数が増えるだけだったりする。

小心者で誤解されたくないので、わざわざ自分のFBページに戻って、「いいね!」を取り消したり非表示にしたりする。


困ることは他にもある。コメント欄が出るには出たが、見切れてしまう場合だ。

東京4万暮らしでも WP Social Bookmarking Light という各種SNSサービスにポスト、コメントができるプラグインを使っていたのだが、そのまま使うとこんな感じになってしまっていた。



スタイルのところに

.wsbl_facebook_like iframe{
max-width:none !important;
}
と書き加えた。

またfacebook Likeボタンの幅が広すぎたので100pxほど縮めたほか、mixiのボタンやTumblrのボタンは取ってみた。


これでようやく投稿ボタンが表示された。ググればすぐに分かったのだな、やれやれ。


2013年9月26日木曜日

goo、livedoorがフリーメールアドレス提供中止



gooがフリーメールをやめると聞いてちょっと驚いた(有料版は継続。200円か290円)。

でも、あれ? 待てよ? と思って調べてみたら、livedoorもやめるというニュースを聞いたんだった。

いずれのサービスも、やはりgmailには叶わないということだろうか。フリーでし続けても割が合わないということなのだろう。

自分はgooやlivedoorのメールアドレスは、昔一時期使ったことがあったかもしれないが、今はともに使っていないので特に影響はなく、livedoorのニュースを聞いたときも強く意識はしなかったのだった。

そんな自分も、今年に入ってoutlook.comのメールアドレスを取得した。自分の名前のアドレスを取っておこうと思ってとりあえず取得したのだが、gmailを頻用していることに代わりはなくあまり使っていないのだが。

outlook.comにしてもgmail.comにしても、メール以外のサービスにつなげられるからこそ無料で提供し続けられるのだろう。outlook.comのサービスは、今やOSのインストールにも必要になったMicrosoftアカウントありきの話だ。gmailはgoogleが広告で儲けていることから、受信トレイを開くたびに広告が出せるのだが、その意味ではgooやlivedoorも同じことができそうな気はする。しかしそこに勝ち目はないということだろうか(それにしてもyahoo.co.jpの受信トレイの広告はうざすぎる)。

gooもlivedoorもブログやフリーメールアドレスの代表的な存在だっただけに、これらのサービスが終わる中で、自分がgmailやoutlook.comは利用し続けていること(さらに言えば、outlook.comは今年新たにアカウントを取ったこと)を考えるにつけ、時代は変わったのだなぁと思わずにはいられない。



ちなみに、フリーで取得できるメールアドレスは不可というサービスが時々あるが、プロバイダーが提供しているアドレスが無料で取得できる(ところもある)ということは意外と知られていない。

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2013年9月14日土曜日

【不動産プラグイン】「トップ物件表示」ウィジェットで2段目がズレる●追記アリ


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不動産プラグインでは新着物件がウィジェットで(トップ物件表示)表示できるのだけれど、なぜか上の画像のように表示がズレることがある。

 ズレた部分がこれ
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物件の表示数や表示する項目はウィジェットのメニューで選べる。東京4万暮らしでは、8件の表示で、「タイトル」と「家賃」(価格)、「路線・駅」の3項目を表示させている。ほかにも「地域」や「間取り・土地面積」、「物件種別」(賃貸だけでなく売買もある)なども表示できる。

 ズレる症状がいつも出るわけではないので、どうしたものか分からず、仕方が無いので当面は表示数を4件に絞っていた。ズレるのは決まって2段目だったので、4件のみの表示なら1段で収まる為にズレることはないからだ。

 しかしそれでは常に4件しか表示できない。

 しばらくサイトを運営していると、やはりこの「トップ物件」(東京4万暮らしでは「新着物件」のコーナーとしている)のところに表示された物件の閲覧数が他と比べてもかなり多いことが分かったので、せめて8件(2段)表示はさせたいと思ってちょっと触ってみた。

 結局なぜズレるのかを見ていると、表示されるセルの中のテキストの段数と関係していることが分かった。

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上の画像を見ると、上の段の4件のセルはすべて「5行」で収まっている。例えば一番左上の南青山の物件は、

南青山のお洒落なシェアハ
ウス4万円台!
4.2万円
東京メトロ銀座緯線表参道駅
→物件詳細

となって5行。

その横のシェアハウスは

女性限定シェア駅徒歩1分
4万円
東京メトロ丸ノ内線中野坂
上駅
→物件詳細

でやはり5行。

 要は、表示させる項目にもよるのだけれど、すべてテキストが同じ行数に入るようにすればいいということだ(実際は、1段目のセルのテキストがすべて同じでなくても、少ないセルがあっても揃う)。具体的には、タイトルは基本2行にわたるようにしておき、路線・駅名が長くなると2行にわたる場合は1行に収める、というように運用している。

 東京4万暮らしの場合は、表示させているのが、タイトル、家賃、最寄り路線・駅名の3つだけだが、他の項目も表示させる場合はまた行数が変わるだろう。

 ちなみに下の段は行数が違っているが、この場合はさらにその下の段がないので大丈夫。しかしここで表示件数を12にして3段目を表示させると、3段目の一番左のセルの部分がズレてしまう。

● 追記ここから

 と、こういうエントリを書いたら、早速公式からありがたいご指摘をツイートでいただきました。



なるほど、そういうことだったんですね。スクリプトの名前からしてもう、これが原因だと分かります。これは直さねば……

@nendeb の中の方、素早いご指摘ありがとうございました!

2013年9月12日木曜日

林真理子さんの清々しさに感銘。秋元+鈴木対談はもったいないーー新書『野心のすすめ』『天職』感想

 

 少し前のことですが、林真理子さんの『野心のすすめ 』を読みました。林さんの小説は女性向けというイメージが強かったせいか読んだことがありませんが、タイトルや帯の「“高望み”で人生は変わる」といったコピーを見て、時代への逆行感がとても清々しく感じられ、手に取りました。既にかなり売れていたことも、読まなければと思った理由です。

 林さんにはすごく勝手な、なかなか書きづらいイメージを持っていました。アグネス論争しかり、いまはきれいになられたと思いますが、昔のイメージは決してそんなものではなかったと思います。しかし、本書を読んで、また同時期に複数出演されたTV番組(情熱大陸ほか)を観て、林さんに好感を持つようになりました。

 まず林さんがこれまでどういう人生を歩んできたのか、何を考えて来たのかを読むだけでまず楽しかった。直木賞作家で、ベストセラーを連発、多数の作品が映画化、ドラマ化されているのは知っていましたが、その作品や考えに直接触れたことがありませんでしたから。彼女は自分のコンプレックスをしっかり認め、あきらめずに努力してきた。その努力を隠さず書いていますが、実は若いころは易きに流れていた時代が意外にもあったそうです。「はじめに」でもハッキリと、上を目指すことを特に若い人にススめています。

 そして、若い世代に蔓延している「ユニクロと松屋でオッケーじゃん」という考えを、しっかりと彼女なりの理論で否定し、心配します。

 「人によっては、努力することよりも、野心を持つこと自体のほうが難しいのかもしれません」とした上で、野心を持つことができる人は、「自分に与えられた時間はこれだけしかない、という考えが常に身に染み付いている人」と分析。その上で、「私が最近の若い人を見ていてとても心配なのは、自分の将来を具体的に思い描く想像力が致命的に欠けているのではないかということです」という。そういう考えだからこそ、「ユニクロと松屋でオッケー」という発想になるのだろうと。

 このあたりも含めて、未読の方は是非読まれることを勧めますが、印をつけた箇所をいくつか引用したいと思います。

やってしまった過去を悔やむ心からはちゃんと血が出てかさぶたができて治っていくけれど、やらなかった取り返しのつかなさを悔やむ心には、切り傷とはまた違う、内出血のような痛みが続きます。内側に留まったままの後悔はいかんともしがたいものです(p.25 第一章 野心が足りない)。
野心は習慣性のある心でもあります。勝ち気な人って非難されたりもしますけど、一度も勝ったことがない人は勝ち気にさえなれない。どんなに小さいことからでもいい。人に認められる快感を味わい、勝った記憶を積み上げていくと、人格だって変わっていくんです(p.174 第五章 野心の幸福論)。 
同じ時間を生きているのに、私たち人間には知識や器の差がある。この差はどこから生じるかろいうと、隙間の時間にもどれだけ積極的に自分の人生とかかわっているかの違いに拠るところが大きい(p.183 同)。
また、女性が専業主婦になることに対して否定的な持論を展開、働き続けたほうがいいと述べておられますが、まったくもって賛成でした。

 (読んだことがない/あまり好きじゃない)林さんの本だから……と食わず嫌いの方がいらしたら、先入観持たずにまず読んでみていただきたいと思います。



 同時期に秋元康さんと鈴木おさむさんの『天職』も読みました。内容はといえば、さすがの二人、とてもタメになったし、たくさん印も付けました。

 でも何だか軽かった気がします。よくよく分析したわけではないですが、やはり2人ともビッグすぎて、それぞれの哲学が掘り下げられていないことが原因ではないかと思います。
 秋元さんも鈴木さんも、自分の考えを述べるだけで十分、本になる。なのに、対談となるとお互い気を遣って、自分のことばかり話したりしないので、どうしても表面をなぞるような感じになってしまったのではないかと思いました。

 たとえばどちらかがインタビュアーに徹するとかいった形なら、また違ったのかもしれません。

 たしかに共にTV業界で活躍してきた二人だからこそ出た話もあるのでしょうが、うまいインタビュアーだったらあれくらいは引き出せたと思います。

 でも、面白いです。


2013年9月6日金曜日

ライブバージョン聴きたい?聴きたくない?ーー「好き」とはどういうことか

※画像はイメージです

ダウンタウンの松ちゃんがずっと昔、トークで「好きなアーティストのライブに行って好きな曲が演奏されると思ったら“ライブバージョン”でCDと全然違ってて、『余計なことをするな』と思った」と言っていて、「あぁ、その気持ち分かるなぁー」と思ったことがある。

 しかしその後しばらくたってから、「あれ? 間違いだったかも」と思い直した。

 なぜなら、「好きなアーティストが歌うのなら、どんな曲でもどんな歌い方でも聴きたいと思うものではないか?」と思ったからだ。たとえ聴いたことのないような曲でも、その人が歌うだけで聴きたくなる。有名な曲でなくても、たとえ無名アーティストの曲のカバーでも、とにかく何でもよかったりする。それが「好き」ということではないかーー。

 それに、CDと同じ歌い方が聴きたいならCDを聴けばいいわけだ。その瞬間、好きなアーティストが歌いたい歌い方をして、それを聴ける経験は、その日その瞬間、その場にいたからこそでもある。これはチケットを取ってわざわざ出かけて行ってはじめて体験できることだろう(DVDやBlu-rayで後で見られるし、最近は配信もしているが)。

 その一方、さらに改めて考えてみると、好きなアーティストの楽曲だからといってすべてが好きというわけでもなかったりする。

 そこで、「本当に好き」とはどういうことなのだろうかと考えた。
 自分なりの結論をいってしまえば、「好き」のあり方はいろいろあり、大別して「全肯定」と「是々非々」がある。また「こういうあり方でないといけない」ということはないから、それぞれの「好き」を楽しめばいい、ということになると思う。

 ネットでは、あるアーティストの狂信的なファンが、そのファンに対する批判的なコメントをした人に対してとにかくdisるという光景が見られる。自分も以前、あるアーティストに対してかなり気を遣いながらも、能力的にまだまだである点について指摘したら、(かなり気を遣っていたにも関わらず)感情的なリアクションをされたことがある。そういう場合、まず冷静な議論はできないからスルーカを発揮するよりほかない。

 偏見かもしれないけれど、そういう思い込みの強いファンは若い人に多いのではないかと思う。何もジャニーズのファンが皆そうとは言わないし、若くてもマチュアな楽しみ方のできるファンもいるだろう。逆に年を取ったイタいファンがいることも承知しているが。

 アイドルファンの中には楽曲の善し悪しを問わず、支えるためにCDを買うという層がいる。彼らは好きなアイドルの活動(CDリリース)に対しては「全肯定」しているといえる。それに対して批判的な意見もあろうが、でもCDが売れなきゃ活動が続けられないわけだから、買い支えるというのは一つのあり方だろうと思う。
 ただその中には「買うけれども内容についてはダメなものはダメという」という人もいるかもしれない。そう考えると、セールスという尺度だけでは、そのCDリリースという活動に対しての評価はしきれない。

 「全肯定」という好きのあり方について感じるのは「羨ましい」ということだ。とかく批判をするのがカッコいい、ツッコまなきゃいけないと思いこんでいる人が多い時代にあって、「とにかく好き」といえる対象を見つけた人は幸せではないだろうか。その良さが分からない周囲の人間からみたら「??」でいっぱいかもしれないが、何かに、誰かに夢中になれること自体はとても羨ましいと思う。

 自分には今、好きなアーティスト・歌手が数人、数グループいるが、必ずしも「全肯定」はしていない。でもそれが「本当に好き、ということではない」とも思っていない。

※ 本エントリはリップシンクに対する批判ではありません。
 

2013年8月23日金曜日

『アニメ ビジエンス』創刊号感想 カラー減らしてテキスト増やして……

一つひとつの記事は面白い



アニメ ビジエンス』の創刊号。無料(第2号以降は定期購読)ということで取り寄せて読んだ。判型はA4正寸と大きめ、無線綴じ60ページフルカラーだ。2号からは一号あたり1500円になるという。面白い記事もあったし、試みとしては応援したいが、これを1500円出して自腹で買うかと問われると……答えに窮する。読みたいとは思うが、うーん、買わないと思う。

 雑誌名である『アニメ ビジエンス』。聞き慣れないはずで、編集発行人の創刊言によれば、
アニメの「利用価値」を俯瞰で捉え、アニメ産業の可能性を探りたいというニーズがあるのではないかと考え、アニメビジネスを科学する(ビジネス+サイエンス)という意味で「アニメ ビジエンス」と名付けました。
とのこと。こうした位置づけの定期刊行物って他にはないと思う。

 表紙は庵野秀明監督によるヤマト。これだけでもちょっと手元においておきたくなる。
 特集は「クールジャパンはビジネスになるのか?」だ。「クールジャパンというとアニメに限らなくなるけど……」という指摘もあろうが、そこは特集トビラのリードでしっかり説明されている。いわく「『アニメ ビジエンス』はアニメ業界ビジネス誌なので『クールジャパン』そのものを語るべきではないが、今一度、『クールジャパンという構想がアニメ業界に対して何をもたらすか考えてみたいと思った」とのことだ。
 インタビュイーとしてアニプレックスの夏目公一朗社長、バンダイナムコゲームスの鵜之澤伸副社長、明大の森川嘉一郎准教授ら豪華なラインアップ。石川千代田区長へも取材しており、実にシブい。ほかにもTOKYO OTAKU MODEの亀井・秋山両ファウンダーにも取材、全体的に面白かった。

 業界誌らしくデータベースとしての機能もしっかり果たしている。2012年度の劇場用アニメーション総括を氷川竜介さんが執筆しているほか、4月から6月期のアニメビジネスのデータを藤津亮太さんがまとめている。
 
 このほかにクリエイターインタビューシリーズに原恵一監督が登場。スタジオ訪問の第1回はユーフォーテーブル福井健策弁護士による著作権と法務とアニメ(内容は児ポ)、マッドハウスを設立した丸山正雄さんの一代記など、連載ラインアップもそれぞれネタもすごいし、記事も良かった。

 楽しく読めたのだが、それでもやはり1500円はちょっと高いと思った。

なぜこのパッケージなのだろうか

本誌は定期購読のみの業界誌で、書店で広く販売する一般の書籍とは違う。内容も専門的で、「アニメ」というキーワードというより、「アニメ ビジネス」にピンとくる人しか買わないだろう。買う人が限られる以上、ある程度高い金額にするという形は珍しくない。そして、内容も狙った方向性にあるとは思う。

 しかし、最近では一般のビジネス誌などでもアニメなどを取り上げる時代だ。「アニメ ビジネス」という切り口は、定期刊行雑誌のメインテーマとしては珍しいかもしれないが、ビジネス誌や一般誌やブログ、ネットニュースなどに読み物や分析がたくさんあって、どうしても本誌でないと読めないという状況にはない。

 だから専門性をもっともっと高めてマニアックにして、「ここでしか読めない」「この雑誌の分析が読みたい」ということにならないと、ちょっとこの値段は出せないのではないだろうかと思う。そういう目線で読むと、まだマニアック度が足りない(多くの人にとって読みやすい)気がする。

 自分がアニメ絵を表紙にした雑誌を安く作っていたから言うのではない(休刊してしまった以上、アドバイスできるはずもない)のだが、読者として思うのは、もっと別のやり方があるのではないだろうかということだ。

 いま注目されているパッケージの一つに「メルマガ」がある。たとえば、この雑誌をメルマガという形で出すということはあり得なかったのだろうか? メルマガは筆者の個人メディアという色合いが強いけれど、コストはかなり抑えられる。紙で出すとその分、印刷代や送料がかかるのは言うまでもないからだ。

 メルマガはあり得ないとしても、A4正寸という大きめのサイズで、60ページ全部をフルカラーにする必要が、この内容の雑誌であるのだろうか。

 正直なところ、テキストは面白いとしても、全体的にビジュアルにそれほど凝っているとは思えない。もちろん、「庵野ヤマトの絵を取っておきたい」といったオタクマインドにうったえる雑誌ならば、フルカラーはアリだろう。人気キャラのグラビアは1Cや2Cではファンは物足りないからだ。でもそれだとライバルは『アニメージュ』『アニメディア』になってしまって、コンセプトからはかけ離れてしまう。
 中で使用されている写真にしても、作品のキャプチャは版権主から提供されているからきれいなビジュアルだが、カメラマンが撮ったのではない写真も散見されるし、データベースページの表組レイアウト(特にここは強調したい。読みづらい)、記事そのもののレイアウトなどを合わせてみても、いわゆる「業界誌」然としており、カラーで見せる必要があるとは思えない。

 もしそこで判型やカラーの割合などを変えることでコストが抑えられるのであれば、それは悪くない話ではないだろうか。

 繰り返すけれども内容は面白い。けれど、福井弁護士にはもっともっとマニアックな法律の話が聞きたいし、原監督のインタビューは2ページじゃ少なすぎる。データベースページは参考になるけど表組が読みにくすぎる。スワッチの業界見聞録なんてシブい企画だと思うし、特集も取材先の話をもっと聞きたい。

 サイズをA5くらいにして、1C・2Cのページを増やせば、もっとで出したりすれば、広告の自由度が下がるけれど記事がもっと読めるんじゃないかなぁ、と思ったのだが、いかがだろうか?
 雑誌の継続のための支援とか、領収書とって経費でおとすから、ではなく、一読者として読み続けようという方はどれくらいいらっしゃるか、気になる。

2013年8月16日金曜日

不動産サイトのデータ入力で大変なこと


不動産情報の交換ができるデータベースシステム「REINS」(レインズ)というものがある。Real Estate Information Network Sysems for IP Servicesの略だそうだ。不動産流通機構の会員のみが使えるサービスで、会員が登録した物件が閲覧できる。同様のサービスは他社も提供しているのだが、REINSが一番有名なのか、不動産業者はたいてい加盟している。当社も、東京4万暮らしドットコムの運営会社に協力をしている関係で、このレインズの中を見たり、データを触ったりする作業をしている。

先日のエントリに書いたように、東京4万暮らし不動産プラグインを使わせてもらっている。不動産の物件情報は、所在地や築年だけではなく、設備、駅からの距離などたくさんのデータがある。これをいちいち打ち込むのは大変なので、CSV形式で書き出したものをインポートして修正する。

この不動産プラグインではCSVが読み込める形式として、「東日本レインズ」「旧近畿レインズ」「ホームズ」「センチュリ21」から選べる。レインズやホームズから、物件情報(所在地や建物名、賃料、設備などのデータ)をCSVでエクスポートし、不動産プラグインで一気に読み込んで掲載できる。

ただしCSVはテキストデータだから画像は別途用意しないといけない。

また物件情報を見ていて気づいたのが、広告不可物件が意外に多くて、これがCSVに情報として書き出されないのが結構辛い。広告不可物件とは、レインズに情報は上がっているけれどもウェブやチラシなどで広告できない物件のことだ。なぜ広告したくないのか、いろいろな理由があるのだろうが(だからサイトには出てないけど不動産屋に行くと見られる物件があったりする)、ともかくCSVにはこのデータが書き出されないので、数百と読み込んだ物件データを一つずつレインズの検索結果と照らし合わせないといけない。CSVに広告不可かどうかのデータが入れば、インポートする前でもした後でもソートして除外ができるのに。数十、数百の物件があって、広告不可が数十件あったりすると、やはり萎える。

作業をやって困ることは画像や広告不可物件のことだけではない。たとえばCSVでは共益費と管理費の項目が別々にあるのだが、インポートされるのは共益費の項目だけ。なのに項目は共益費・管理費となってしまう。2つの項目を合算してインポートしてくれるわけではない。

「CSVをいじって2つの項目を合算すればいいじゃないか」ということで、MS EXCELで開こうものなら、今度は物件番号が桁数が大きいために変換されてしまってうまくいかない。仕方が無いのでOpenOfficeをインストールしてCALCで合算するという、何だか不思議なことをやる羽目になっている。

いろいろと愚痴ってしまっているが、すべて無料でやらせてもらっていると考えれば(レインズは加盟社が料金を払うシステムだが)、あまりあれこれ要求できるものでもない。特に広告不可物件かどうかはレインズが吐き出すCSVの形式のことだから、不動産プラグインの提供元にいうことではないのだが、ここまで便利なプラグイン、せっかくなのでもっともっと便利になるといいなぁ……と思ってしまう。

2013年7月29日月曜日

不動産サイト完成 リスティングしたいがアドワーズは難しすぎる

 

 不動産サイト「東京4万暮らしドットコム」を公開した。先日エントリを書いたように、WordPressと不動産プラグインを使って、最低限の機能だけの盛り込んだ。どういうサイトかというと、23区限定で家賃が4万円台までの物件だけを紹介している。運営している不動産会社に協力をしている形で、コンセプト的には目新しいものではないのだが、安い物件をたくさん紹介するサイトはたくさんあっても困らない。

 公開したといはいえ位置づけはβ版なので、リリースなどはしていない。だからアクセスはまだこれから稼いでいくつもりで、やはりAdwordsは外せないだろうということでちょっといろいろ調べてみたのだが、しかしこれは本当に分かりづらい。



 リスティング広告とはつまり、検索結果に連動して表示される広告のことで、Googleの検索結果画面の「上」と「右」に出てくるあれだ。Gmailのトレイにも表示されているが、要は入力した言葉に関連した広告が出てくるので、その言葉に関心がある人の目に留まりやすいという立て付けだ。広告の表示はオークション形式で、ある単語に対して高い値段をオファーした人のほうが上に出てくる。広告主は、1日あたりの広告予算と1クリックあたりいくらまでなら払えるかを決める(上限クリック単価)。実際のクリック単価は、必ずしも上限クリック単価になるわけではない。

 とりあえず書店に行って、参考になりそうな書籍を3冊ほど買ってみた。 まだキャンペーンをたてていない(広告を出していない)ので成果はなく、実際にどれだけ役に立ったのか検証はできないのだが、現状の感想をそれぞれ書いてみると、

これは基本的な理解をするのに役に立った。Adwordsがどんなものか、ログイン画面の見方、まず何をして次に何をすべきか、そういったフローがイメージできた。表紙絵から想像がつくように、ある会社がリスティングでネットショップの売り上げ増をめざす、その過程が漫画をおりまぜながら紹介されている。

これはちょっとA4変型と上の書籍(A5版)よりも大きく、若干詳しい人向け。とはいってもかなり基本が抑えられていて、読みやすそうだ。最初の本が「とりあえず着手」の一冊だとすれば、こちらは若干概念についても触れている。LPOの項にとりあえず付箋をつけた。

今回のサイトはWordPressを使って作ったこともあって、こちらの書籍も買ってみた。内容的には思ったよりWordPress寄りの中身が多いし、目新しい内容は多分ないんだろうと思うが、ちゃんとまとまっているので素人にはありがたい内容。全部読んだわけではないけれど、リンクポピュラリティの統一などは参考にして対策した。

 書籍を読むだけでなく、アカウントを作ってキーワードプランナーなどを触っているのだが、これが分かりづらい。たとえば以前はキーワードツールというものがあったようで(近々使えなくなる)、現在はそれぞれ使える。検索するとその違いについても説明されているのだが、正直よく分からない。
 中に入って「ツールと分析」という項目をドロップダウンすると、御見積計算ツール、プレースメントツール、コンテンツターゲットツール、コンバージョントラッキング、広告プレビューと診断など、想像がつくようなつかないような項目がズラリと出てくる。
 
 まずはこれだろうと「キーワードプランナー」をたちあげると、

・ キーワードと広告グループの候補を検索する
・ キーワードを入力またはアップロードして見積もりを取得する
・ キーワード リストを組み合わせる

と出てくる。
 何が出てくるのか分からないのだが、たとえば一番上をクリックすると、宣伝する商品やサービスを指定、リンク先URLやカテゴリを決め、ターゲット(日本とか、東京だけとか)を決め、検索言語や除外キーワードなどを指定していく。「カスタマイズ」というところに「キーワードフィルタ」「キーワードオプション」などとあって、もうこのあたりから頭が痛くなってくる。

 適当に触りつつも、一番下の「キーワード リストを組み合わせる」というところにいくと、キーワードを入力するテキストボックスが複数でてくる。おそらくこれは、それぞれのボックスにある単語を組み合わせて候補を出してくれるのだろう。


 よく分からないので、リスト1に「不動産」「物件」などを、リスト2に「安い」「格安」などを入れてみる。

 組み合わせたキーワードのリストは出るのだが、これだけでは何も分からない。

 要はリスティングは入札形式なので、広告主がいくらくらい出す気があるのか示さないと何も答えてくれないわけだ。

 ということで、しぶしぶ数字を入れてみることに、ここでは「入札単価」を「200円」、「1日の予算」を「10000円」にしてみた。あまり意味はないのだが、すると以下の要になった(エリアは1都3県に限定している)、


 クリック数や表示回数、費用などが表示されるのだが、なぜか「0」という項目もある。これがなぜなのか分からない。それぞれの項目についても、何となく想像はつくものの、それが正しいのか分からない。

 広告を出す場合は「キャンペーン」なるものをつくり、キャンペーンごとに単語や予算などを決めたりするらしいのだが、キャンペーンの管理画面もよく分からない。そもそもAnalyticsといい、どうしてこうGoogleのサービス管理画面は分かりづらいのだろう。英語で作られたものを訳しているからという程度のものではないと思う。広く万人に使ってもらいたいサービスではないからなのだろうか……。


 業者に知恵を借りようとも思っているが、まったく知識もないままに発注しても良い成果が得られないだろうということで、今回いろいろと調べて触ってみた。やはりキャンペーンをたてて実際に運用してみないと分からないことが多いことは分かったので、まずはトライしてみよう。




2013年7月2日火曜日

自分が自分であることの証明――映画「オブリビオン」鑑賞、「風立ちぬ」試写当選

 忘れること、忘れられること。その状態。忘却ーー。

 そんな意味のタイトルの映画「オブリビオン」を鑑賞した。予告編などから大作感がありありと出ていたが、実際は意外とシュッとまとまった作品だった。目新しさはないけれどジワジワ来る感じというのだろうか。これはネットで読んだのだが、トム・クルーズがこの作品を「2回観てほしい」と言ったそうだ。鑑賞した今、その意味が分かる。タイトルからして「記憶」にまつわる話と分かるだろうが、構成や意味をよくよく考えながら観たほうが理解が深まる作品だ。



 あらすじはこう。2077年、スカヴと呼ばれるエイリアンの侵略を受けた人類は、核兵器を使うなどして何とか勝利を収める。だが地球は壊滅状態となり、人類の大半は宇宙へ脱出、土星の衛星・タイタンに移住する。勝利から60年たった今、地球に残るのはトム・クルーズ演じるジャック・ハーパーと通信担当であるヴィクトリア(ヴィカ。アンドレア・ライズボロー)。2人は日夜、地球の水を採ってエネルギーに替え、タイタンに送る採水プラントをスカヴの残党から守るため上空から監視を続けていた。ヴィカは早く残り2週間の滞在期間を終えてタイタンに戻りたいと願っているが、侵略前の地球の記憶が残っているジャックは未練がある。
 ある日ジャックはスカヴの残党に襲われるが、なぜか彼らはジャックを殺そうとしない。その数日後、何かが地球に墜落する。ジャックが命令に背いて偵察に行くと墜落したのは宇宙船だった。そのカプセルの中に、以前からときどきジャックの夢に出てくる女性(オルガ・キュリレンコ)が乗っていた……。
 
 ネットの感想を少し見たら、「面白いけど物足りない」という書き込みが散見されたように思う。そこは同感だ。上にも書いたけれど目新しさがないということと、トム・クルーズ主演で派手なトレイラーを観せられた上で鑑賞しているので、ハードルが高くなっていることが理由だろうか。

 だがよくよく考えれば、「記憶」というものは自分のアイデンティティと深く関わる問題で、本作は実はそら恐ろしい内容だったのではないだろうか。その意味では、エンディングもハッピィといっていいのかどうか、いまだによく分かっていない(その意味でもまた観たほうがいいのだろうけれど)。ジャックやヴィカがもし●●ーなのだとしたら、エンディングの52は49と”同じ”なのだろうか? いや、そもそも”同じ”とは何なのだろうか。同じでなかったら何だというのか。現状の技術ではこうした状況がすぐに生まれるわけではないだろうけれど、自分とは何か、何をもってアイデンティティが形成されているのか、という問題は今にもつながることではないかと思う(ゴーストがダビングできるけれど大量複製すると劣化していくという攻殻機動隊の設定に似たところがあるなと思った)。
 「自分とは何者なのか」「自分が本当に思っている自分(人物)なのか」ということは、いくら自分が考えても分からないし、証明できない。そこで百歩譲って自分が、実は思っている自分ではなかったとする。さて、その時に周りの人はそれを受け入れてくれるのだろうか。その点を不安に思った。

 ネタバレ避けながらだとスッキリ書けないけれど、このSF作品は意外に重要な問題に切り込んでいるといえるのかもしれない。

 あと、モーガン・フリーマンにもうちょっと活躍して欲しかった。オルガ・キュリレンコもアンドレア・ライズボローも共に美しかった。「華麗なるギャツビー」観たかったのだが時間合わず郊外のシネコンで観たのだが、スクリーンが小さかったのでちょっと残念だった。これは大きなスクリーンで観たほうがいい。

* * *

 ところで先日、読売プレミアムで宮崎駿監督の新作映画「風立ちぬ」の試写が当たった(僕じゃないけど)。「オブリビオン」鑑賞前に4分間の映像が流れたが、意外と(?)面白そう。今年の夏は「少年H」もあるし、なんかだノスタルジックな作品が多い印象がする。読売プレミムといえば、AKB48の東京ドームライブもたしかこれで当選したんだった。競争率あんまり高くないのかもしれないな……。

2013年6月21日金曜日

WordPress+不動産プラグインでサイト構築中


 WordPressに不動産プラグインを入れてサイトを制作しています。WordPressはちょっと前から触り始めたのですが、ひと昔前はCMSといえばMovabletypeと思って使い込んでいたので、また新たに覚えなければいけないことも結構あって大変です。

 しかしこのプラグイン、不動産サイトを立ち上げるために必要な最低限の機能は無料でできてしまうので、すごくいいです。サーバー代やドメインにかかる費用などもけちってしまえば、ほとんどお金をかけずに不動産サイトがつくれます。おそらく一番大変なのは物件情報の入手と入力ではないでしょうか。レインズなどに加入していれば、そこはクリアできますがお金はどうしてもかかります。
 このWordPress+不動産プラグイン、ちょっと踏み込んだことをしたりデザインテンプレートを入れようとしたりすればお金はかかりますが、今回はこうした機能面にはお金をかけずにサイトを構築していきます。

 まず基本部分の導入についてはここに詳しい説明があります。不動産プラグイン以外にも、動作が確認されているプラグインを入れていきます。さらに以下のプラグインも入れました。

 デザイン面では、TwentyElevenをベーシックに子テーマを作成。左メニューの2カラムにして、サイトタイトルを画像に変更しました。右上の検索窓のところにも問い合わせ用バナーを設置。
 インストールしたプラグインのうち有効化しているのは、

Contact Form7
Easing Slider "Lite"
Executable PHP widget
Flamingo
Google Analytics
Last viewed Posts
post-views
Twenty Eleven Theme Extensions
WordPress Database Backup
WordPress Google Analytics Reports
wp-jquey-lightbox
WP-Optimize
Wp Multibyte Patch
WP Social Bookmarking Light

 です。このうちWP-Optimizeは使うときだけ有効化しています。プラグインは便利ですがあまり入れすぎると重たくなるというので、あまり数を増やさないようにしたいと思っています。

 実現したいけどできていないことを整理しておくと、

・ ウィジェットでエリアの名前にカーソルをあわせると(hover)、隣にある地図の該当部分の色が替わる(CSSとjavascriptかな)
・ 路線名の一覧や駅名の一覧を表示させたときに、該当物件数をカウントして横に表示させる(javascriptかな)
・ タグ、タクソノミーの使いこなし
・ ヘッダー部分・中央へのバナーの追加

などなど。jQueryとかPHPとか、もうちょっと分かるようになっておけばよかったと後悔しています。

 サイトはクライアントチェックが終わったら紹介したいと思います。

2013年6月18日火曜日

アラジンの扇風機? デザインで選びたい季節家電

 以前取材でお世話になった方がFacebookで「アラジンの扇風機」なるものの写真を紹介されていた。初めて見てシャレオツなデザインでいいなぁと思ってググってみたが、もうないようで、ちょっとガッカリ。一瞬「欲しいなぁ」と思ったのに(このブログに同じ?似たような?扇風機の写真がありました)。

 この「アラジン」という会社、恥ずかしながら知らなかったのでググってみたところ、イギリスのメーカーのよう。ヒーターなども作っていて、日本の販売代理店のウェブサイトがあったが、扇風機は出ていない。もう作っていないのだろうか。でもヒーター(ブルーフレーム)はカッコいい。

 家電は視界に入るところに置いて使うものなので、機能だけでなくデザイン・見た目がかなり重要だと思う。季節家電は特に目に入るところで使うし、たとえ年中使うものではないにしても、いや一時期しか使わないからこそ、気に入ったものを使いたい。自分としてはむしろ、高機能すぎる大手メーカーの最新商品よりも、若干機能は落ちても、中小メーカーの商品のほうがよかったりする。

 今年も暑くなってきて、そろそろどの家でもエアコンや扇風機が活躍しはじめるころだろう。自宅でももう扇風機を出して使っていて、1台は家電量販店で1000円くらいで買ったものだが、もう1台は±0(プラスマイナスゼロ)のテーブルファン(黒)。小さいのにいいお値段するのだが、インテリアとして置いていても“画になる”ので気に入っている。
 ストーブは灯油は危なくて使えないのと、ファンヒーターは埃が舞うため、デロンギのオイルヒーターとエレクトロラックスのパネルヒーターを使っているが、いずれもデザイン重視で選んだ。



 ところでさっき±0のサイトをみたら、自分が買ったときには無かったと記憶している、サイズの違う商品も出ているようで(テーブルサイズなど)、ちょっと欲しくなった。。。

2013年6月13日木曜日

議決権行使をネットでやったら誘導されそうになった


 今年初めてネットで議決権行使をして気づいたのだけれど、議決権行使のウェブサイトには、「会社提案議案全議案に賛・株主提案議案全議案に否」というボタンがある。「今さら?」と言われるかもしれないけれど、これって結構ひどくないか? 誘導がすぎるのではないだろうか? 株主提案なんて、取締役会は得てして反対するもので、僕が株主になっているこの企業もそうなのだけれど、賛否を記して返送するハガキにはこんな項目はない。一つずつ、賛と否のいずれかを丸をつけていかなければいけない。これまでずっとハガキに一つずつ○を付けて送り返していたので、ネットでこんなことになっているとは知らなかった。

 たしかにハガキにも、「(ご注意) 株主提案につきましては、当社取締役会はそのいずれにも反対しております。」という注意書きはある。だけど「一カ所に丸をつければ、株主提案議案だけ反対できる」なんて機能はない。

(ついでにハガキの説明の分かりにくさでいうと、「株主提案に賛成の場合は『賛』に、当社取締役会意見に賛成の場合は『否』に○印でご表示ください」という説明も分かりづらい。そこは「株主提案に賛成の場合は『賛』に、反対の場合は『否』に○印でご表示ください」でいいだろう)。

 見方がズレてるようなら失礼。