2014年3月28日金曜日

ギド先生初の百合コミックスは長編への期待が高まる一冊——「終電にはかえします」(雨隠ギド/新書館)

  

 雨隠ギド先生の初百合コミックス。「初」というのが意外な短編集で、7作品掲載。女の子のかわいさはもちろん、ギャグっぽいシチュエーション、ストレートな表現、緩急や流れなど、ポエティックでいい。短編だからか物足りなく感じる部分もありますが、いいキャラがたくさん。どれも長編にしてもらいたい。装丁も素敵です。試し読み

2014年3月11日火曜日

「恋届」、別に気持ち悪くなくない?


恋届」のニュースを聞いて、軽く「うまいこと考えるなぁ」と思った。
 
 なぜなら、婚姻届や離婚届はあるけど、結婚前のステータスについてはそういう書類がないからだ。ニュース本文ではなくタイトルだけ読んで「ゼクシィがやってるんかな」などと勝手に考えていたのだけれど、実際は流山市、自治体がやっているとのこと(といっても映画のPRらしいが)。

 それをなぜ調べたかというと、BLOGOSを読んでいて「流山市『恋届』の気持ちの悪さ」という記事を読んで、意図が分からなかったからだ。

 筆者がいう「そもそも公費を投じるような類のものなのか」という点については検証があってもいいと思う。大してかからないような気もするが、税金を使う以上、「使いました、ハイ終わり」でいいとは思えないからだ。

 けれど、これって狙いは話題づくりでは? ネタでは? そして実際、話題になっているのではないだろうか。

 関係者は、別に届けを出させたからといって、恋愛促進になるなんて思ってないだろう。そりゃあ、このネタをきっかけにして付き合うカップルも出るかもしれない。付き合うのかどうなのか、関係がまだ微妙な段階にあるときに「恋届出しちゃう?」とネタにして付き合いはじめる、なんてことがあってもおかしくない(だからといって、そんなに多くあるとも思えないのだけれど)。

 この「恋届」が少子化対策になるというロジックに飛躍がある、という指摘については、まぁそりゃそうだろう。”そもそも”本当に恋愛促進になるとは思えないからだ。NHKが取り上げるべきかということについては、重大な問題があるとは思えないので、別に取り上げても取り上げなくてもよかったのでは、という程度にしか思わない。

 しかし、”そもそも”こういう恋愛事をネタにするのに心理的抵抗感があるという人はいるだろうし、別にそれはそれでいいと思う。けれど「気持ち悪い」という評価の理由が納得できないので、何だか気持ち悪いのだ。

 僕はこの「恋届」については、「すごい! 素敵!」とは思わないが、だからといって別に気持ち悪いとは思わない。「ネタじゃん? よく考えたなぁ」「出さねーよwww」くらい。堀江さんは「くだらねーなwww」と書いてるけど、その反応、分かる。
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 東日本大震災から3年。早い。地震発生時刻を少し過ぎてしまったが黙祷。