2024年3月24日日曜日

『勉強の価値』ーー「これ勉強する意味あるの?」と聞かれたら、どう答える?

勉強の価値』(森博嗣著、幻冬舎新書)を読了。森さんは『すべてがFになる』が特にお気に入りの好きな作家さんで、S&Mシリーズや、エッセーの『臨機応答・変問自在』や『森博嗣のミステリィ工作室』、『小説家という職業』は何度か読み直しています。

ただここ数年は2ー3年前に『お金の減らし方』は読んだものの、新刊をあまり追っておらず、久しぶりに買ったのがこの『勉強の価値』ですが、新刊ではなく、2020年の刊行です。

長年、大学教員をされていた森さんの「勉強論」について知りたくて読んだところ、これまで氏のエッセーを何冊か読んできた身としては、納得の森理論の集大成でした。

2024年3月17日日曜日

『常識として知っておきたい裏社会』ーー裏社会の問題、他人事だと片付けてはいけないこと

 

常識として知っておきたい裏社会』(彩図社、懲役太郎、草下シンヤ)読了。元ヤクザのYouTuberと、裏社会に精通した編集者の対談形式で読みやすい。

懲役氏は名前通り、収監された経験がある元ヤクザとのこと。氏が現役だったのは暴対法の改正や暴排条例の施行などでヤクザ・暴力団への締め付けが厳しくなる前ので、今のヤクザを取り巻く環境を見て隔世の感を覚えている様子。ただいろいろ変わったとはいえ、ヤクザの論理や社会がどういうものか、(おそらく)変わらないであろうこともあるはずなので、氏の体験と、そのときの気持ち・考えを興味深く読むことができた。

2024年3月3日日曜日

ヒトはマウンティングから逃げられない。話はそれを認めてからだ――『人生が整うマウンティング大全』

『人生が整うマウンティング大全』

人生が整うマウンティング大全』(マウンティングポリス著、技術評論社)読了。前半は常にニヤニヤしながら、時に声出して笑いながら読みましたが、すべて読んでみてこれはとんでもない一冊だ、と思いました。

本書を単なる”ネタ本”としてスルーしたり、いくつかのマウンティングケースを読んで分かったつもりなったりするのはもったいないです。