© ABC、東映アニメーション
ある保育園児(男の子)の話です。
保育園の行事で水筒を持参しなければならなくなったのですが、自分の水筒が壊れてしまったので、おねえちゃんのを借りたそうです。お姉ちゃんのですから、女児向けのデザインで、絵柄はプリキュアだったそうです。
こう聞くと、「女の子用の水筒を持たされて、男の子は嫌だったんじゃないの?」と思うかもしれませんが、彼の場合は違っていました。
彼は好きな色はピンク系で、プリキュアも好きなので、むしろ嬉しかったようです。
喜んで水筒を持って行った行事の当日、お友達の女の子に「おかしい」と言われたそうです。「男の子なのにピンクの水筒を持っているのは変だ」ということです。
その女の子にしてみれば、男は青、女は赤。男は仮面ライダーや戦隊モノ、女の子はプリキュアという刷り込みを受けていたのでしょう。悪気はなかったと思いますし、責めるのは酷というものです。
それに子どもの頃は特に女の子のほうがしっかりしていますから、時に辛辣な言葉をズバリ向けることもあるでしょう。
言われた彼はショックだったようです。自分はちょっと嬉しい気分だったのに、明確にダメ出しをされて。
それで彼は母親にねだったそうです。
「新しい水筒を買って」と。
「トーマスの水筒を」と……。
そのお母さんは悩んだことでしょう。僕はその方から直接聞いたのではなく、この話は又聞きなのですが、彼女はこのことを園の冊子に書いたそうです。そこには「もしかしたら◎◎(男の子の名前)もちょっと男っぽくなったのかな」と喜んだとあったといいます。
この言葉を額面通りに受け止めていいのかは分かりませんし、よそ様の教育方針に口出しをするのはどうかとも思いますが、私はこの話を聞いてとても違和感を覚えました。
「君がプリキュア好きでもおかしくない!」とはっきり言ってあげるべきだったのではないでしょうか。
好きなものは人それぞれです。
なのに、とかく自分や自分の周りでそういうことが起きると、総論賛成各論反対とでもいいますか、つい例外にしてしまいます。
そのお母さんにしてみれば、その冊子は、息子にダメ出しした女の子のお母さんも読むかもしれないわけで(当然、女の子の名前は匿名にしてあるでしょうがが)、女の子の姿勢を批判する訳にもいかなかったのかもしれません。
でも一言いいたくて、前向きな表現を使って、言外にたしなめたのかもしれません。
繰り返しますが、そのお母さんを責める気はありません。そんな権利はない。でも、やっぱり……と思ってしまうのです。
このポストずっと下書きに入れたままだったのですが、このニュースを読んで思い出したので公開しました。
A mother refuses to be bullied by good concerned Christian women
以上、キュアピース推しの濱田がお送りしました。