2016年2月14日日曜日

クオンタムリープとディスラプト 爆発的な進化を遂げるための小さな成長


m-flo[Planet Shining]

m-floに「Quantum Leap」という楽曲がある。2000年発表のアルバム「Planet Shining」に収録されている。m-floにはもっと好きな曲がたくさんあるので、特別この曲が好きというわけでもないが、m-floは楽曲を聴くだけでなく記事やブログを読んだり、インタビュー映像などを見たりしていることもあって、この単語は印象に残っている(VerbalさんかTakuさんが解説していたような記憶がある)。

「クオンタムリープ」。

非連続の飛躍といわれるものだ。簡単にいえば、ある一定の条件が整ったときに、爆発的な進化が遂げられる、という理解でよいだろうか。


ビジネス界では出井さんの会社(ちなみにこちらは2006年設立)を思い起こす人が多いだろう。

この言葉は量子論で使われるようだが、動物の環境適応、進化にも言えると聞いたことがある。

ある動物の特徴の中には、「少しずつその特徴が獲得された」のではなく、「世代を経て少しずつその特徴が獲得されるなかで、ある時に一気にその特徴が進化した」ものがあるという。ちょっとこれは確かな例ではないのだが、たとえばキリンの首や象の鼻などは、もしかしたらそれに当てはまるのかもしれない。もしキリンがこれに当てはまると“仮定”したら、「キリンの首は世代を経るごとに少しずつ、少しずつ伸びて今の長さになった」のではなく、「世代を経るごとに少しずつ伸びていたが、ある時一気に伸びて今の長さになった」という理解になる。

ポイントは2つある。

「生き残るために必要なほどの特徴を獲得するには、爆発的な進化が必要である」ということ。

それと

「絶え間なく小さな進化を続けていった先にしか、爆発的な進化はない」ということだ。

いま自分はZUU onlineという金融Webメディアを運営している。編集長のおかげで月間のPVはわずか数カ月間で数百万に伸び、金融・投資業界、Webメディア業界ではそれなりに知られた存在になったと言っていいだろう。

このメディアをさらに大きく成長させるためには、どうしたらいいのかということをずっと考えている。PVを数千万、いや億レベルに引き上げることなのかもしれないし、もっと違う指標で「大きく成長した」と評価されるのかもしれないが、とにもかくにも、「メディアとしての存在感も、ビジネスとしてのインパクトも、今の何十倍、何百倍も大きいもの」にしたいと思っている。

そしてそのためには、「これまで続けきたことの延長線を歩いていてはダメだ」というくらいのことは数カ月前から思っていた。「これまで獲得してきたものを一回忘れ、失ってもいいくらいの覚悟を持って壊し、新しいことに挑戦しなければいけないだろう」と思っていた。

しかしこれは、言うは易く行うは難しだ。今まで思いつかなかったようなことをやらなければいけない。誰もが思いつかないものを思いつかなければいけない。いや、思いついているけど採用すべきでないと判断している案を採用する、ということが「思いつかなかったこと」なのかもしれないが、とにかく容易ではない。

何か新しく、思い切った、振り切ったことをやらなければいけない。そう考え続けていたところ、「Disrupt さらなる飛躍に向けて、敢えて今の考え方/やり方を壊して、チャレンジする」という枠組みで目標を考えるきっかけがあった。

Disruptとは破壊のことだ。
幾度となくメンバーと話し合い、まずは5つ、Disruptすることを宣言した。これが本当にQuantum Leapにつながるかどうかは分からないが、爆発的な進化を遂げるためには、まず小さな進化、成長を続けるしかないと、あらためて肝に銘じている。

まずはその小さな成長・進化を感じたい。