2014年2月13日木曜日

iOSとKindleの微妙な関係



「電子書籍を作っている」と言うと、「電子書籍ってどうやって作るんですか?」と聞かれることがままある。

 Web業界の人から聞かれたときは、

「ウェブサイトと似てますよ。ページをxhtml(HTML5)で書いて、CSSで見え方を決めて、画像はimageフォルダに格納して、パッケージにしたものを圧縮するんです。だから拡張子.epubは.zipに書き換えて解凍するとフォルダの中身が見られますよ」

と答える。
そうすると、だいたいイメージがつくようだ。





 昨年あたりから電子書籍の制作が多くなった。編集が主だけど、epubファイルも制作している。基本的にはプログラマにお願いして、その修正や簡単なページ作成は自分でやっていて、その過程で仕様や中身について少しずつ分かってきた。

 epub3.0でAmazon Kindle用に作ることが多いのだけれど(あとは楽天kobo用)、厄介なのがiOS向けのkindleアプリ対応。CSSで指定している縦書きがうまく出なかったり、Kindleストアでファイル名が半角英数になったり、目次がうまく機能しなかったりと、Kindle paper whiteやAndroid向けのアプリでは出ない問題があれこれ出てくる。

 このブログには「基本的にKindle端末やKindle Previewerで見えていれば、ほぼ問題ない」とありますが、「基本的に」「ほぼ」であって「絶対」ではないところが悩ましい。アップルは電子書籍はiBooksで読ませたいんだろうから、AmazonもiOS向けのアプリ開発には力入れてないんじゃないでしょうか。実際、Kindle for Macは日本のAmazonアカウントでは使えないので、僕はamazon.comでアカウントを作って使っています。


 上の画像中央あたりに「Manage your devices」とあり、その下に2つアイコンがありますが、左側がMacに入れたアプリ(Kindle For Mac)、右がiPod touchに入れたアプリです。Send to kindleというアプリを使うか、xxxxxx@kindle.com(@の前はアカウントごとで違う)というアドレスにmobiファイルを送った後、このページから各デバイスにdeliverして、それぞれのデバイスで読むようにしています(iTunesは使いづらくてしょうがないので好きじゃない)。

 早くAppleとAmazonにはどうにかしてもらいたいと切に願っております。