Ⓒ高松美咲 |
最近読んでいるお気に入りのマンガ『スキップとローファー』がアニメになったので、このタイミングで最近読んでいるマンガをまとめておこうと思います。
『スキップとローファー』ーー不器用でも素直に生きる高校生たちの姿勢に心打たれまくり
地方の中学校から東京の進学校に首席入学した美津未(みつみ)ちゃんが主人公。将来の夢は官僚という、デキるけどちょっとかわった天然の彼女がクラスメートと仲良くなったり、ビミョーになったりしながら、関係を深めながら、成長していく話。彼女も友人たちも、それぞれに個性があり、悩み・葛藤があって、思い通りにいかないことばかり。イケメンのしま君も、美人のゆづも、みんなと同じように悩みを抱えている。
不器用だけど素直でまっすぐな美津未や仲間たちのまっすぐで、自分に素直であろうとする姿勢には、誰もが心を打たれるのではないでしょうか。ちょっとラブい話もあるけど、ラブメインではありません。
江頭さんの、計算高い自分が嫌いだけど、自分磨きに余念がなく、努力するけなげな姿勢に打たれました。
『これ描いて死ね』ーー「マンガ大賞2023」受賞、令和版”まんが道”
東京の島しょ・伊豆王島に住む、漫画が大好きな高1の安海相(やすみ・あい)が主人公。長年活動休止状態の憧れの漫画家☆野0先生がコミティアに出展することを知り、東京都区内に一人旅立つ。コミティア会場での出会いがきっかけで、読む側から作る側へ。
マンガ好きに限らず、創作にかかわるすべての人が原点を思い出せる作品だと思います。あと、マンガというより、イラスト・絵本を思わせるような画も素敵だと思います。
『この世界は不完全すぎる』ーーワーカホリックは笑えない流行りの異世界転生モノ
主人公のハガは、調査隊「王の探索者」(キングス・シーカー)の一員で、あらゆる事象を調べるために、王命を受け旅をしている。ある時、成り行きで村を襲うドラゴンを退け、その時助けた少女・ニコラと世界を探検することになるが、ハガの真の目的は冒険ではなく……。
はやりの異世界転生モノですが、ファンタジーRPGが好きな人、日々地味な仕事をコツコツやってる人は笑えるような、笑えないような作品といえるかもしれません。とっても日本人的なのかも。
『サンダー3』ーーマンガのセオリーを無視(?)した、掟やぶりのおもしろGANTZ
主人公は、幼い妹・ふたばに懐かれている中学生・ぴょんたろう。彼と2人の友人は、背の低さから「スモール3」と呼ばれていた。ある日3人はぴょんたろうの家で担任教師・ドクから借りたDVDを観る。そこから3人の、そして妹ふたばの、奇想天外な冒険が始まる……。
これはマンガだからこそできる、セオリーをある意味無視した掟破りの構造をもった作品といえます。
GANTZのパロディかと思ってました。まだあまり話は進んでいませんが、先が気になります。
『となりの信國さんは俺のことが好きな気がする』ーー広島弁がぶちええ(すごくいい)
作品のタイトルどおりの話。広島弁なので読んでみたら、「おいおい、いまどき」感を覚えつつも、ほっこりとさせられました。スタイルのいい、かわいいウブな女の子が、なぜか主人公を好きになるという、「あるある」な設定な話ではありますが……。
美津未ちゃん(スキップとローファー)も相ちゃん(これ描いて死ね)もそうだけど、素直でまっすぐ生きている子たちの話が好きなのかもしれません。