2021年1月2日土曜日

2020年に観て面白かった映画(配信含む)──ドキュメンタリーと韓国映画の面白さを再認識

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2020年に映画館で観た作品は12本だったが、配信では115本観た。新作ばかりではないし、昔に観た作品の再視聴もあるが、115本のうち面白かったもの、印象的だったものを振り返っておきたい。ただ映画館で観た11本についてはこちらにもう書いたので割愛。

1月〜6月 エル・ファニング……

1月に観て面白かったのは、「ネオン・デーモン」。サイコホラーという位置付けだがエル・ファニングがキュートすぎる。天賦の才能がもたらす悲劇と残酷さたるや。

あとはNetflixの「アイリッシュマン」も観たが、デ・ニーロをCG処理で若くしたらしく、違和感覚えず観られた。このほか、攻殻を一通り見直した(GITS、イノセンス、SAC、新劇場版)。

2月は「ボーイズ'ン・ザ・フッド」を今さらながら視聴。時代は変わっても同じような生活、家族はいるのだろう。2月は「移動都市/モータル・エンジン」が設定や世界観は面白いのに、話がつまらなく感じた。

3月はなぜか観ていなかったタランティーノ監督の「デス・プルーフ in グラインドハウス」。イかれてるが、どうでもいい話を続けるところや脈絡のないバイオレンスなど、タランティーノ節(と思っている)がよかった。マーク・ウォールバーグの「スペンサー・コンフィデンシャル」もNetflixオリジナルだったかと思うが、マーク・ウォールバーグはこういう役ばっかりやっているような気がする。

4月は「AKIRA」とエヴァの新劇場版3作を見直した。面白かったのは「ボーダーライン:ソルジャーズデイ」と「コードネーム U.N.C.L.E.」か。スパイものなどヒリヒリするような作品はいい。ジェット・リーの「キス・オブ・ザ・ドラゴン」は中身がなさすぎた。

5月はエルが主演だけでなく製作にも名を連ねたNetflixの「最高にすばらしいこと」。テーマはよくて物語の展開も嫌いではないのだけれど、総合では今ひとつだった印象。Netflixオリジナルではクリス・ヘムズワースの「タイラー・レイク 命の奪還」は期待しすぎた。このほかドキュメンタリーの「ロニー・コールマン 偉大なる王者」がよかった。筋トレ好き、ボディビルディング好きにはネ申。

6月は「ガンダムTHE ORIGIN」をIからVまで観賞。「バイス」を観たらクリスチャン・ベイルがすごすぎた。前月に「アメリカン・サイコ」を観たばかりなので、20年くらいたっているとはいえ同じ人物かと。このほか懐かしい「プロジェクトA」を久しぶりに観た。

7月〜12月 TENETの予習、韓国映画をたくさん

7月は「インファナル・アフェア」「MATRIX」と古い作品をこれも久しぶりに観賞。8月にリローデッドとレボリューションズも。5月にロニーのドキュメンタリーを観たが、8月は「カルム・ボン・モガー 不屈の肉体」を観た。これもボディビルダーのドキュメンタリー。「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」はダニエル・クレイグ好きだけに期待して観たので今ひとつ。アナ・デ・アルマスは相変わらずキュート。

9月はボーン・シリーズを再見。アイデンティティー、スプレマシー、アルティメイタム。そそろ「TENET」があるということで、「メメント」「インセプション」「インターステラー」を見直した。

10月はNetflixの「BLACKPINK ライトアップ・ザ・スカイ」。ブルピン好きなのでこういうドキュメンタリーはとてもありがたい。

11月は韓国映画を結構観た。ゾンビの「#生きている」、梨泰院クラスのヒロイン、キム・ダミ主演の「THE WITCH 魔女」、ヒョンビンの「スウィンダラーズ」、クォン・サンウ主演の「探偵なふたり」、原発事故を描いた「パンドラ」。キム・オクビンの「悪女/AKUJO」。いずれも面白かった。ただタイムトラベルもののSF「タイム・クライム」はセットがチープで集中できなかった。

  

12月はリズベットが主人公の「蜘蛛の巣を払う女」(ダニエル・クレイグ出演の「ドラゴン・タトゥーの女」も面白かった)、原作の漫画が好きなので珍しく邦画の「ザ・ファブル」も観た。「バイオハザード」シリーズも全部観たけれど、どれも要は同じで、IIIがマッドマックスっぽいなぁというくらいの印象しかない(笑)。何となく観た「 持たざるものが全てを奪う HACKER」が面白かった。ツッコミどころは多いのだけれど、こういう裏モノな話が好きなので。

 

最後に観たのは「さらば!2020年」。2020年を振り返るフェイク・ドキュメンタリー。「ブラックミラー」の製作陣が手掛けたというのもうなずける皮肉たっぷりの一作でした。

全体を通して今年はドキュメンタリー映画、韓国映画の面白さを再認識できたという印象。