2020年12月31日木曜日

2020年に映画館でみた12作の感想──パラサイト、鬼滅の刃、プリキュア、TENET、新解釈三國志ほか【訂正あり】

 

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2020年の映画業界は、コロナによる閉鎖・作品延期の一方で、「鬼滅」が歴代興収1位になるという、すさまじい1年だったはず。そんな中で自分は映画館で11作品12作品観賞賞した。2019年はちょうど30作品だったので、およそ3分の1になってしまった。12作品の感想まとめ(11作ではなく12作でした)。

まず「ルパン三世 THE FIRST」を正月に観た。ルパン三世の3D CGアニメ作品で、監督は山崎貴。山崎監督はドラえもんも3D CGでやって成功させているので(STAND BY ME ドラえもん)期待して観に行ったが……CVは声のプロに任せたほうがいいいう感想。

そしてこれは2020年のベスト「パラサイト 半地下の家族」。現代の韓国が抱える問題・閉塞感あってこその作品。ある意味痛快、ある意味怖い。パルム・ドールもアカデミー作品賞も獲ってよかった。

「1917 命をかけた伝令」は疑似ワンショットということで撮影技術に注視しながら観たが、違和感を覚えることはなかった。逆に言うと、映像制作者以外はそこ(疑似ワンショット)は関係ないかなぁとも。そして「CATS」は、事前に聞いていた噂通りという感じ。

「CATS」を観たのが3月1日のファーストデイ。その次に観たのが「デッド・ドント・ダイ」で、6月14日。6月のTOHOシネマズデイだ。3ヵ月半も映画館に行かなかったことになる。この間、プリキュアや007が公開されているはずだったが、いずれも延期。

7月は観ていなかった気もしていたのだが、「劇場版 ひみつ×戦士 ファントミラージュ! ~映画になってちょーだいします~」を観ていた。映画の中で映画を撮るというストーリー。中尾明慶はちょっとイッてる役がうまい。

そして8月のファーストデイに観たのが「WAVES」。なんというか、オシャレな映像。プレイリストムービーとかいうらしいが言い得て妙。配信で十分かなという小作品。

10月に観たのが楽しみにしていたノーランの「TENET」。タイムトラベルもの(?)で難解ではあったが、結構楽しめた。ただ配信でまた観ないと、分からなかったところが随分あったろうなという印象。インターステラーみたいな家族案、子供への愛とかの描写がないので淡々と鑑賞。

次が11月の「映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」に「鬼滅の刃 無限列車編」。プリキュアは春に公開される予定だったものが延期されたため、TVでは既に出ているキャラが出てこなかったが、これもある意味タイムトラベルもので、時代性かなぁなどと思った。鬼滅は煉獄さん語録がとても良かった。既にコミックスは読んでいたので話を知っており、細かなところばかり注視してしまったが、知らずに観てたら多分泣いていた。

最後の12月に2作品。まず「ワンダーウーマン1984」。「ストレンジャー・シングス」といい、80年代が流行っているのだろう。話的には地味な印象。ガル・ガドットはいうてキレイなので画が持つなと。聖闘士星矢世代は懐かしめるかも(笑)。

そして最後に「新解釈三國志」。福田雄一監督なので分かっちゃいるのだが、それにしてもボケが怒涛すぎる。先進国の金融緩和並み。大泉洋、ムロツヨシ、佐藤二朗あたりはもう、普通にそういうキャラに見えてきたので、意外と笑えないというか、むしろ小栗旬や賀来賢人のほうが笑えた(「今日から俺は!!」を観ていないので、賀来賢人に喜劇俳優の印象がそんなにない)

「2020年の楽しみはエヴァ最終作と007新作」と言っていたが……

ということで今年は11作品を映画館で観た。作品数だけならもっと増やせたと思うが、そもそも邦画は映画館では観ない派(三國志は最近読んでいるので別)で、洋画の大作がほとんどなかったのがこれだけの本数に落ち着いた要因かと思う。

2021年はエヴァが完結するのと、007の新作、それもダニエル・クレイグ最後のボンド。2020年になるときに「2020年はエヴァ完結と007新作が楽しみ」といっていたことを記憶しているが、そのまま1年スライドしてしまった。とまれ、この2作品が今の楽しみ。

なお配信では2019年より10作以上多く観た。やはりテレワークで移動時間が減ったことが大きかったが、感想のメモを残していなかったので、2021年はこまめに感想を(一言でも)残しておこうと思っている。