2015年6月30日火曜日

森川亮さんセミナー『シンプルに考える』仕事術をちゅうつねボーナスセミナーで聴いた


「ちゅうつねボーナスセミナー」で、森川亮氏に聞く「シンプルに考える」仕事術という講演を聴いた。森川さんの話を聴いてみたいのと、はあちゅうさん、経沢さんのサロン「ちゅうつねカレッジ」の雰囲気が知りたいのが理由。




講演内容が著書『シンプルに考える』にまとめられていることで、結構ざっくりとした話、やさしい話だったのではないかと思う。なので、できればもうちょっとディープな話も聴きたかった気がした。とはいえ、それでも気づきはあったし、そもそも講演会場が経営者の集まりやIT業界関係者の集まりであれば、もっとそちらに寄せた話、専門的な内容だったろうから、ディープを求めてはいけなかったのだろう。



主張は書籍を読んでもらう(よくまとまっていてすぐに読み切れる)として、この日メモしたことの一部を簡単にまとめておきたい。

・ ひと昔前は未来を予測した書籍が出ていたが、最近見かけない。これは先行きの見通しがたてづらくなっているから。これからは変化=美徳・強みとなる。

・ 会社で目標をたてると、売らなくてもいいものを売り始めてしまう

・ 計画をたてても言わない理由は、(1)計画通りにやることが正しいと思い込んでしまう恐れがある(2)計画をかえるのに説明が必要になる――こと

・ 毎週の定例会議をやらないのは、意思決定のタイミングが週1回になってしまうから

・ ヒット商品をつくるのがリーダーの仕事であり、会社の生き残るすべなのに、大企業はそのヒット商品を「つくる」ことにかける時間が短い。「つくるかどうか」「つくってからどうするか」ばかり考えている。

・ 望ましい会社の形は野球型ではなくサッカー型。社員が監督の細かな指示を受けずに(自発的に、自律して)プレイするか。

・ 日本人は優秀な人がシュートしない。海外では、ハンドしてでもゴールしようという気迫がある。

・ 「新しいもの」を生み出せるものが少ない

これらはあくまで一部。ほかにも参考になる話があったが、「書籍で読んだな」と印象に残っていた項目は割愛した。なかでも「つくることにかける時間が短い」という点については深い共感を覚えた。あれこれ考えたり四の五の言ったりする時間があったら、とっとと作ったほうがいい。

講演後、会場から「どうやってユーザーのニーズをとらえるか」という質問については、「どんなユーザーがいるのかマッピングすること。今自分たちがいる場所、ゴールも分かる。そのためにはいろんな人に話を聞かないとダメ。そして作っても常にアップデートすること」といった回答だった。

ちゅうつねカレッジの雰囲気について。

自分を含むゲストが結構いたはずで、いつもの雰囲気は分からない。だが経沢さんという経営者が主催の一人だからか、起業・経営にも関心があるだろう、自立した女性が多い印象だった。いわゆるキャリアウーマン然としている、というか。これは批判でもネガティブな印象でもない(実際、カレッジの紹介ページにも、経済的・精神的に自立したい人にオススメとされている)。経沢さんだけでなく、はあちゅうさんも個人でいろいろと取り組まれていて経営者的視点は持っているだろうけど、おそらく「ちゅうもえ」とはまた違った雰囲気なのだろうなと想像した。