ちょっと前の話。
渋谷駅で山手線にアイドルグループの女の子たちが衣装のまま20人くらい乗ってき た。きゃいきゃい楽しそうに話してて、「電車移動大変だなぁ、売れるといいねぇ」とか目を細めて思ってたら、空いた自分の隣にそのうちの一人が座った(3人がけで1人分空けて)。やらしくならないように「グループなんですか?」と聞いてみたら、めちゃめちゃ素っ気ない、イエスともノーともつかないような反応。その暖簾に腕押しぶりたるやハンパなく、聞いたこっちが「えーーーー」と声が出そうになるほどだった。「聞き方がアヤシかったんだろうが!」とか言われそうだが……。
こんなことを書くのは、寂しさや、やっかみを晴らしたい訳ではなく、「こりゃ売れないんじゃあなかろうか」と思ったからだ。
有名人が街で声をかけられてウザいというのは分かるし、どこでもいつでもニコニコして、いちいちファンサービスしなきゃいけないとは思わない。アイドルだから媚び諂えという気はない。だけど、まだ売れてないであろうグループだし(衣装のまま電車移動してるし……)、”営業的”に「そこでグループ名の一つでも言えたほうがいいんじゃあないの?」という気もしたのだ。
それで最近、TVを付けて深夜にザッピングしていたら、「GALETTe」というアイドルグループのCMが流れていた。もちろん、山手線で見かけたグループではない。
つねづね、アイドルグループやバンドの名前、さらに言えば社名について、「イメージに合った単語を探し出してくるセンス」というものに興味がある。いい名前、いい単語ってどんどん取られていくわけで、なかなかいい単語を引っ張ってくるのは難しい(造語や組み合わせでもいいが、この場合除く)。「ガレット」はお菓子の名前だし、「アイドルグループの名前としては、いいのが残っていたなぁ」と感心してこんなツイートをした。
GALETTeというアイドルグループがあるのか。こういうアイドルっぽい可愛い単語(造語でなく)って、あとどれくらいあるんだろう。Perfumeが出てくた時も、いいの単語取ったなぁと思ったけど。
— HAMADA Masaru (@masaru_fl) May 10, 2014
すると早速メンバーの一人(古森結衣さん)がふぁぼってくれたようで、ファンの1人からフォローされた。そのメンバーのTwitterページに行くと、山口県出身(さらに元HKT48)ということが分かって急に親近感がわいて、フォローしてみた。ブログものぞいてみた(やば)。たったこれだけのことで、CMを見ただけのアイドルグループ(の一人)にちょっとだけれど関心がわいた。まぁ、まだ彼女たちにお金を落としたわけでもないし、楽曲も聴いてないんだけど、認知はした。今後も多分気になり続けるだろう。
推しが決まるきっかけなんてそんなもんだ。
でもこれ、アイドルに限って言えることではないかもしれない。ビジネスのチャンスや取材のネタ(話題、人脈)を得られるかどうかということについても、似たようなことが言えるのではないか。
まぁ、「そんな面倒くさいことしなくっても売れるわ」という自信があるなら別だけど。