2012年10月18日木曜日

読むヒマないなら聴いちゃえば?――「耳読」っていいかも?




 最近マンガ以外でこんな本を買った。 



 このうち町山智浩さんの『教科書に載ってないUSA語録』(文芸春秋)は面白くてすぐに読み終わった。週刊文春の連載をまとめたものだが、やっぱりアメリカは面白い国だ。
 松谷創一郎さんの『ギャルと不思議ちゃん論: 女の子たちの三十年戦争』(原書房)も興味深く読み進めているのだが、ハードカバーで重いので持ち歩くのに躊躇してしまい、少しずつといったところ。
 福井健策さんの『「ネットの自由」vs.著作権: TPPは、終わりの始まりなのか 』(光文社新書)は読み始めたばかり。企画を考えていることもあって、買ってみた。
 清水良典さんの『2週間で小説を書く! 』(幻冬舎新書)は書店で面白そうだなと思って手に取ったのだが、“積ん読”状態……。

 このほかに、依然百合漫画を買い進めており、ついにアンソロに手を出し始めた。買ったまま読めていない本も少しずつ増えている。忙しくて本が読めないとか言いたくないが、なかなかゆっくりと本を読む時間が取れない。電車ではTwitterのTLとまとめサイトをサッと確認して、なるべく本を読むことにしているのだが、通勤・退勤の電車に乗っている時間はそう長くない。ほかにもTEDも観たいし、NHKの英会話も聴きたいが、このところできていない。帰り際に本を読むためにマックに1時間程度寄るなどということをするのだが、やはり追いつかず、もっと本を多く読みたい。読む速度はそうそう上がらないし、だからといって速読をしたいとは思わない。
 こういうのは本好きにとって永遠の悩みなのだろうなぁ、などと思っていたら、以前取材でお世話になったオトバンク会長の上田渉さんから新刊『「耳読(ミミドク)」で、もっと読めるようになる!』が届いた。
 正直、「朗読少女」は女の子のキャラが読んでくれるという点に抵抗があって使っていなかったが、新刊のサブタイトル「読書時間を3倍に増やす方法」には目を引かれた。



 要はオーディオブックで耳から内容を入れてしまおうというものだ。オーディオブックとは、音楽以外の聴くコンテンツのこと。それなら歩きながらでも内容に触れることができるので、便利かもしれない。
 そういえば自分も以前はPodcastでラジオ番組やネットで配信されている対談などを聴いていた。最近ごぶさただったが、たしかにそれも音楽以外の耳から入れるコンテンツではある。本書では勝間和代さんはじめ、耳読を実践している著名人のことも紹介されているが、彼女は昔、著書でオーディオブックを勧めていたことを思い出した。

 ためしにオトバンクのFebe!(フィービー)というサイトを見ると、「倍速版無料!!」とも書かれている。なるほど、読む(聴く)時間を短縮できるらしい。ベストセラーとして紹介されているコンテンツでは、『もしドラ』『夢をかなえるゾウ』『7つの習慣』などおなじみの(紙でも売れている)コンテンツが並んでいる。ジャンルもビジネス、自己啓発だけでなく、語学、文芸(落語など含む)などいろいろあるようだ。これは面白いかも。
 スマホやタブレットも普及してきており、オーディオブックを楽しむためのデバイスはたくさんある。まだ試していないのだが、試しにどれか聴いてみようと思っている(本書の購入特典として、人気オーディオブック12本の音源が一部が聴けるとのこと)。読むのと違って、頭への入り方がどうなのか心配もあるが、試してみないと分からないこともあるだろう。

 ただオーディオブックの制作は手間がかかるため致し方ないのだろうが、価格がもう少し安くなるといいな……などと思っていたら、ときどきCDを買っているNHKラジオの実践ビジネス英語は、FeBe!で買うほうが100円くらい安いようだ(パッケージ代の分安いのだろう)。今後はこちらで買うことにしよう。