2013年5月28日火曜日

攻殻S.A.C.ファンがARISEを観た感想――少佐じゃないけどしっかり素子だった

 

攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」のプレミア先行上映イベントに行ってきました。自分は別に押井攻殻でも原作でもなく、ただS.A.C.が好きだというファンなだけに、失礼ながらも心配しながら観に行きましたが、満足して帰りました。

以下ちょっとイベント内容のレポートをしてみたいと思います。話のあらすじには触れていないので、よほど「絶対に予備知識を入れたくない」という方以外は、鑑賞前に読まれて楽しみが損なわれることはないかと思います。

2013年5月27日月曜日

「オススメは?」という質問の恐ろしさ

 知人がTwitterで、これからレンタルするDVDの作品名を書いていた。まだ観たことがなかった作品だったので、興味を持った。それと同じ日。ネットで、オススメの本を持ち寄って紹介するイベントの記事を読んだ。まだ読んでいない本も出ていたが、あまり興味を持てなかった。

 前者では興味を持って、後者では持てなかった。その理由が何かといえば、「誰が勧めているか」の違いだ。前者については、その知人は「これから観る」というだけだから厳密には勧めているわけではないが、それでもその知人が「借りてみよう」と思った、それだけ関心を持ったということ。だから自分は「彼が観たいと思っているなら」という前向きな評価をした。一方、後者は、どんな人が勧めているのか分からない。予想外の当たりがあるのかもしれないが、はずれだって多いだろうという思いが勝ったわけだ。

 そもそも映画にしても本にしても、巷間よい作品だと言われているものが自分の好みとは限らない。自分が一目置いている人が勧める作品だからといって、自分のお気に入りになるかどうかは別だ。それでもやはり、誰だか分からない人が勧めているものよりも、一目置いている人、センスがいいと思っている人が勧める作品のほうに食指は動く。特に、過去に好きだった作品が同じだったりすると余計にだ。

 こう考えている人が増えているのかどうかは知らないが、それが自然だとすれば、ソーシャルメディアが広く支持されるのも分かる。「全米が泣いた」作品よりも、「自分と好みの合う友達のAさんが『泣けるよ』っていってた」作品のほうが観てみたいと思うのは自然ではないだろうか。

 大学生のころ、かなりの数の映画を(レンタルビデオで)観ていて、そういう話をすると「オススメは?」と(軽々しく)聞かれることがあるのだが、答えに窮してしまう。なぜなら、自分が好きな作品が相手の好みに合うかどうか分からないからだ。
 相手が「どうせ好みは違うんだから」と分かってくれている人ならいいのだが、軽々しく勧めて相手が観て全然好みと違っていた場合に、「あの人(濱田)はこれを面白いと思っているのか」と、自分がいないところで後々に思われるのも、何となく嫌だ。自分のセンスに絶対的な自信があればいいのだろうけれど、自分はそんなに不遜ではない。
 だから「オススメは?」と聞かれたら、「これまでに好きだった映画は?」と聞きかえして、“その場なりに”真剣に答えるようにしていた(とはいっても、誰にでも威張れるほどたくさん観ているわけでもないのだけれど)。少なくとも好きな作品を聞けば、監督や俳優やジャンルなどが分かるので、「オススメといえるかどうか分からないけど……」と言い訳しつつも、別の作品名を触れやすくはなる。「あの映画なら、監督が◎◎さんだけど、同じ監督の△△は観た? 僕はそっちのほうが好きだけど」とか言える。

 ただこんな心配も、本当に好きな作品であれば、心配はまったくせずに伝えられる。それは「あの作品なら面白いから間違いない」という場合もあるし、「相手の好みと合うかどうか分からないけど、とにかく自分は好きなんだ」という場合もあって、いずれにせよ自信があるからだ。

 怖いのは、「オススメは?」とさりげなく聞きながらこちらのセンスを試そうとしているのではないかという場合だ。自分は、高い評価をしてもらいたいと思う人の前だと、つい張り切って意気込んで結果失敗することが多いので、焦って結局、超無難なことしかいえない。
 逆に、「これをオススメしたい!」「聞いてくれ!」という自信がある作品を観たり読んだりしたときに限って聞かれない。聞かれてもないのに言うのは、気が引ける(ブログでは書くけれど)。


 「オススメの作品は?」と聞かれたいけど、聞かれたくない。
 もし聞くのであれば、それはとても恐ろしい質問だということを踏まえて、そして回答に時間がかかることを覚悟して聞いていただきたい。ゆめゆめ、何も考えずに聞くようなことはしないでいただきたい……。




(笑)



といいながら今ならオススメの漫画はこれでしょうかね

2013年5月26日日曜日

参考にならないランキング

女性声優の歌手デビュー続々、世界観の構築でアプローチする新世代

 声優のCDデビューなんて珍しい話ではないと思いますが、この記事では、最近はアニメ・声優の作品を聞いてこなかった音楽ファンも聞いているのでは、とのコメントが紹介されています。あくまで一店員の単なる印象でデータはないですが、まぁそうなのかもしれません。別に悪いことでも不思議でもないのですが、それよりもランキング、特にオリコンについては、何でもかんでもいっしょくたのランキングで測るのをやめたほうがいのではないかと思います。

 海外ではラジオのジャンルにしても、音楽の種類で分けられていると思います。カントリーとロックが一緒になってることって無いのではないでしょうか。
 日本では演歌とアイドルとクラブ系と…すべて同じランキングで紹介されています。専門のチャートもあるのでしょうが、あまり聞きません。

 ランキングの数が増えると紹介が大変だとかマニアックになるとかいった弊害もありそうですが、制作者は分けて欲しいと思っているんじゃないかと思います。

 オリコン的には分けたくないのでしょうか。ランキング一位の作品が複数あれば、プロモーションに使われる回数も増える気がしますが、ありがたみがなくなってしまうでしょうか?

 しかし握手券付きのAKBのCDばかり並んだチャートを見ても何の参考にもなりません。CDが売れないという時代に一人勝ちしている、売りまくっていること自体は否定しないし、すごいと思いますが、参考にならないランキングを見せられても嬉しくもなんともありません。

 ところで冒頭の記事は、脱力な締めとなっております。
 
声優の音楽活動が定番化してきただけに、音楽性の一面だけではアピールしにくくなっている。今後は個人のキャラクターが垣間見えるような世界観を見せることで他者との差別化を図る声優が増えていきそうだ。


 ん?だから?どういうこと?

2013年5月25日土曜日

映画ポスターにおける顔写真とクレジット表記の位置問題


 映画「クロユリ団地」の広告が夕刊に出ていて思い出したのですが、映画のポスターでよく気になることがあります。それはキャストのクレジット順と顔写真の並びがまったく逆になっていたりするのがどうにかならないか、ということです。このポスターでいえば、顔写真は左から成宮君、あっちゃんの順ですが、タイトル下のクレジットは左右がテレコになっています。

 ただこのポスターくらいなら、さほど問題ではありません。並んでいるのが異性だし、写真と文字が若干離れているのからです。もっと紛らわしいポスターがたくさんあります。複数のメインキャストの名前が並んでいるときに、見事に順番が逆になっていたり、名前と顔が一致しない俳優が複数いて判断に困ったり……。左から掲載されている名前のテキストとアップの顔写真の位置関係がかなり近いのに、見事にバラバラの場合もあって(顔写真の近くに別の人の名前があるとか)、「これ作った人も気づいてるだろうけどなぁ」と思ったことは一度や二度ではありません。

 クレジットは順番が契約で決められているでしょうし、レイアウトを「紛らわしくないもの」にしようと思うと、デザインの幅がかなり制限されてしまうので、この問題はなかなか解決が難しそうです。

 皆さんも似たような経験ないでしょうか? 紛らわしいと感じたことはないでしょうか?

2013年5月24日金曜日

Suicaで「不足額チャージ」ができるようになった理由?


Suicaを使ってJRの鉄道に乗り、降りるときにチャージされた残高が足りないと、これまでは「1000円以上チャージする」か「不足分だけ支払って精算券を受け取る」かどちらかの方法で精算する仕組みだった(精算券を受け取った場合は、改札ではその精算券を通して出るので、Suicaは使わない)。

 だが、つい数日前、チャージ分が足りなかったので不足分を支払って出ようと思ったら、これまで見たことがないボタンが表示された。それが上の写真だ。「精算(不足額チャージ)」と書かれている。これを押すと読んで字のごとく、足りない分だけチャージされることになる。
 例えば190円区間に乗り、残高が160円しかなかったとする。その場合にこのボタンを押すと、30円だけチャージできる。100円を入れると70円釣り銭が出てきて30円だけチャージされ、改札を抜けると残高は0円になる。

 と説明すると当たり前にしか思えないが、以前はこんなボタン、仕組みはなかった。上に書いたように、不足分だけ入れる場合は「精算券」が紙で出てきていたし、そうでなければ1000円以上チャージするやり方だった。1000円未満のチャージができるのは改札内で不足分が生じたときだけで、改札外でふつうにチャージしようと思うと、従来どおり1000円以上しかできない。

 ちょっと調べてみると、JRのページに紹介されていた。またこのブログによると、3月のダイヤ改正からこの仕組みになったようだ。ちなみに東急のページにはこうあり、PASMOでは以前からこの仕組み(不足分チャージ)ができていたそうだ。

 交通系ICカードの話題では、先日、1円単位での支払ができるようJR東日本が申請するというニュースがでていたが、これを見越してのことなのだろうか?
 この話、ICで支払うと高くなる場合があるということを聞き、さらにニュースでは
券売機での切符は10円単位のままで、二重の運賃設定になることや、4月までの準備期間が限られていることなどから、冨田社長は「国土交通省の見解を踏まえ、慎重に判断したい」と話した。
とあって、「ちょっとそれはおかしくないか」と思っていた。「国土交通省の見解」はふまえるけど、「利用者の声」は聞かないのかと……(そりゃまぁ聞けば「高くなるのはおかしい」「安いほうに合わせるべきだ」ということになるのだろうけれど)。

 しかし、仕事で鉄道を頻繁に利用する営業を抱えた企業などにとっては、数円でも積もればバカにならないわけで、些細な問題ではない。税率アップで値上げされるのは仕方ないにしても、機械や設備の問題で利用者の負担に差を付けるのはいかがなものかと思った。

* * *

 余談になるが、Suicaへのチャージについていえば、どうにかしてほしいと思っていたことがほかにもある。定期券を更新するときに、「改札機」で更新すると同時にチャージができるのだが、「みどりの窓口」で更新しようとすると、同時にチャージはできないことだ。「改札機」の利用を勧めようという狙いなのかどうか分からないが、どうにかならないものだろうか。なぜか改札機だとはじかれるクレジットカードもあって(通常利用はできるのに)不便を感じている。

2013年5月23日木曜日

スマホが大きくなって良いこと悪いこと

 スマートフォンをGalaxy SからGalaxy S3αに機種変更した。画面は4インチ、ワイドVGAから4.8インチのHDになり、CPUも1Gから1.6GHzのクアッドコアに。なぜか前機種はGPSの反応が悪かったが今度はそんなこともなく、Arrows Tab LTEの出番がほとんどなくなるほど、S3で何でも済むようになっている(新規契約と同時に済ませたことや、値段交渉をしたことからかなり安く済ませられた)。Arrows Tabはテキスト入力のレスポンスが悪いこともあって、週末などブログ記事もS3で書いてしまうほどで、いい買い物をしたと満足している。

 しかし困ったことがない訳でもない。まずサイズが大きくなって見やすくなり、入力しやすくなった反面、ミスタッチも多くなった。

(左から)Galaxy S3αとS
  
 たとえばSのときは片手で操作できていた(下写真)。操作は主に左手で行っているが、親指が余裕で画面の端まで届いていた。画面右上のほうも無理すれば届いていた。


だがS3αでは左手だけでは操作が完結できなくなってしまった(下写真)。親指が端まで届かなくなった。下の写真では指が若干曲がっているようにみえるが、思い切りのばしても親指の腹は、画面の端まで届かない。無理に指先だけでも届かそうと思うと、グッと握り直さなければならず、ホールドの支えとなる小指が痛くなる。

  入力はQWERTYのキーボードで行うようにしているので、画面が大きくなった分、キーのミスタッチは減った。しかし今度はアプリの広告ミスタッチが劇的に増えてしまった。

 これまで使ってきたアプリの広告でクリックしたくなるものはなかった。いまS3αで使っているアプリで広告が出るのは2chのビューアーくらいだが、まず毎日のように、画面下に出てくる、オンラインゲームを中心とした広告をミスタッチしてしまう。
 「別に広告をクリックするくらいでお金を取られるわけではないだろ」「無料のアプリを使っているんだからそれくらい我慢しろ」と言われそうだが、意外とストレスになるし、「そもそもアプリにお金をかける人ってそんなにいないだろ」とも思う。
 また上にも書いたのだが、左手でしっかりホールドしたときに小指が痛くなるのも意外とストレスになる。それなりの大きさなので、しっかりと持っておかないと簡単に手からすべり落ちそうになってしまう。

 携帯でも音楽プレイヤーでも、一度は小さくなって、また機能が付加されて大きくなって、やがて使いやすいサイズになっていくのだろうが、その意味ではスマホは適切なサイズ(いい落としどころ)が生まれていないのかな、とも思ったりする。

 

2013年5月22日水曜日

教育問題について考えるサイト「育ナビ」 初回記事(横浜市の待機児童問題)アップしました



 先日、横浜市の保育問題について書いた記事でも触れましたが、荒木由美子市議(日本共産党)のインタビューを公開しました。

「待機児童」改善した横浜市・報じられない裏側 荒木由美子市議インタビュー(前編)
「待機児童」改善した横浜市・報じられない裏側 荒木由美子市議インタビュー(後編)

 「育ナビ」という教育問題について取材し報じるサイトを立ち上げました、その記事の第一号です。このサイトでは乳幼児期から小学校3年生くらいまでの子どもを対象にした教育について考えたいと思っています。小学校3年生はちょうど学童保育が終わる学年です(高学年までやっているところもありますが)。保護者をはじめとした大人たちの影響が強い、幼少期の教育について、識者や自治体、企業などに話を聞いて記事にすると同時に、意見も募っていきたいと思っています。一方的な意見の表明をするためのサイトではなく、いろいろな立場の意見が集まる場所にしたいと思います。

 荒木議員に取材したのは4月末でしたが、取材をお願いしたのは、いま教育問題で取り上げるべきは「待機児童問題」が旬だろうと考えたことが発端です。杉並など都内の関係者への取材を当初考えていましたが、婦人公論で杉並区議と住民代表の「炎上対談」をやられてしまい、一方でTVニュースで「横浜方式」が盛んに持ち上げられていたため、「横浜の保育の問題点について聞いてみたい」と考えました。
 もしかしたら共産党所属の議員のお話ということで、色眼鏡で見てしまう方もおられるかもしれません。しかし荒木議員は保育士として勤めた経験もあり、横浜市の保育についても批判だけするのでなく、良い点は評価しておられます。保育の理想を持ちつつ、現実的にできること・すべきことをふまえて精力的に活動されています。ご一読いただければ、傾聴に値する内容と評価していただけると思います。

 サイトを立ち上げたばかりで、また運営も細々とやっているので、まだ初回のインタビュー記事しかありませんが、続いて横浜市の保育関係者に取材をしたいと考えています。

 また「育ナビ」のコンテンツについては、ある程度取材記事がまとまったら電子書籍にしていく考えです。
 待機児童問題に限らず、教育についてはいろいろと調べたいことがたくさんあります。学童保育、教育委員会制度、早期学習……。サイトで取り上げるべきテーマや、サイトの記事へのご意見、日頃感じている教育問題、実際に体験したエピソードなどを募ることも考えていますので、今後「育ナビ」をよろしくお願いいたします。