2015年10月10日土曜日

地図の作り方・貼る向きに見える想像力の欠如


 日本橋で地下鉄出口の壁に貼ってある地図を見たら、貼り方が不親切でちょっとため息をついたた(上の地図ではありません)。

 地上の出口、外側の壁に貼ってある、出口周辺、一帯を示す地図。簡単にいえば、地図を見る自分が南側を向いているのに、地図は北が上になっているのだ。

 ちょっとだけ想像してみほしい。

 南側を向いて見る地図が、北側を向いた壁に貼られている。地図を見る自分の前が南、後ろが北だ。

 だからこの場合、地図の上は南、下は北でなければいけないと思う。

 地図は普通、北が上だからその意味では地図は悪くない。しかし北側に貼られることが決まっていたのなら、地図の製作者が悪いし、そうでないなら貼る側が悪いのではないか。
 
 思い返せば同じようなことが昔もあった。
 
 それは当時自分の会社で、オフィス内の電灯やエアコンの位置と、スイッチの位置を地図にしてスイッチのすぐそばに貼るよう、部下に指示したときだった。このときその部下は、まったく地図を逆につくって貼っていた。


 スイッチを向いている時点で、ちょうどビルの南側を見るかっこうだった。だからビルの西側、つまりスイッチを操作する人の後方右側は、地図の右になければいけないし、逆に操作者の後方左側は東だけれど、地図の左にあったほうが分かりやすいに決まっている。

 だから上の縦に二つ並べた地図は、下のほうが正しい訳だ。

 このときはその部下に説明をしてすぐに作り直させたのだが、サインや案内は何の為に作るのか、使われる場面や場所を想像して作らなければいけないと思う。想像力がない人には人を導くことなどできない。


 些細なことかもしれないが、一事が万事ともいう。大事なことだと思う。