2024年12月8日日曜日

2024年はなんとか目標クリア。新しい目標達成のためにアクティブリコールやインターリービングを加えたい――『科学的根拠に基づく最高の勉強法』読了

科学的根拠に基づく最高の勉強法

2024年は資格試験の勉強をするために、棚田行政書士の『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を主に採用して勉強しました。

結果としては、目標の資格が取れたので、成果が出たと言えるのでしょうが、もっと効率よい勉強法があるはずですし、勉強は続けていきたいので、ずっと気になっていた『科学的根拠に基づく最高の勉強法』を読んでみました。

感想としては、納得しきりの内容ばかりで、自分も少しずつですが、取り入れようとしています。

りんの運転Diaryでも見て知っていた

著者の安川さんのYouTube動画を見たことがあって知っていました。

すごく粗く本書を紹介すると、「くりかえし読む」「ノートに書いて覚える」「参考書に線を引く」といった、従来ある学習法はあまり効果が高いとは言えないとした上で、アクティブリコールやインターリービング、分散学習といった勉強法を、研究報告などを論拠に、期待できる効果が高いと説明されています。

この本のことは(フェルミ漫画大学にも出ていましたが)、いつも見ている別のYouTuberさんも紹介されていて、気になっていました。

それは、行政書士を取った後、現在司法書士を目指している会社員YouTuber・関戸凛さん。関戸さんの「りんの運転Diary」でも紹介されていて、彼もアクティブリコールを取り入れているとのことでした。

そもそも著者がアメリカで医師として活躍しているすごい方なのですが、以前から動画を見ていた、行政書士試験に1年弱で受かって、今は司法書士を目指していらっしゃる関戸さんも採用しているというのが、読んでみようという大きな動機になりました。

既にかなり売れている本ではあるのですが、安川さんが最近、Abemaプライムに出演、ひろゆきさんと話したそうで、さらに売れそうです。

参考になった勉強法

本書で紹介されているアクティブリコールとは、能動的に思い出すこと。

たとえば、何かを覚えたら、少し時間をおいて、忘れないうちに懸命に思い出そうとしてみる。情報を積極的に思い出そうとすることで、長期記憶として定着しやすくなるそうです。

そして、分散学習とは、一夜漬けなどのような集中学習ではなく、時間を分散させて学ぶこと。

たとえば同じ2時間をかけて勉強するにしても、1日に2時間やって終えるよりも、1時間やって数日おいてまた1時間おいたほうがいい、といったイメージです。

また、インターリービングとは、似ているが違う内容の学習を交互に行うこと。

このほかにも、精緻的質問と自己説明、という方法も提唱しています。安川さん流の説明によれば、これは「頭の中で自分と自分が質問や会話をしながら学習していく方法」だそうです。

要は、いろんなことに対して「なぜ?」と掘り下げることと、学んだことを自分なりに、自分に対して説明してみて、浮かんだ疑問にも答えていくこと、といったイメージです。

これらの学習法のほかに、本書では、記憶術のコツや、コーネル式ノートの取り方が紹介されていたり、人が一番後悔するのが「教育・勉強」に関してであることや、何かを記憶したら早めに寝たほうが記憶が定着しやすいことなどが説明されています。

いずれも研究結果などをもとに、根拠を示しつつ、ときには筆者の安川さんの例をおりまぜて説明されていて、説得力があります。

本書では、こうした学習方法と出合えただけでなく、知らずに陥っていたであろう思い込みにも気づけたことがよかったです。

たとえば、学習方法は人それぞれで、自分にあった学習スタイルが一番いい、というもの。程度の差はあるでしょうが、多数の被験者をもとにして行われた研究結果が示す、多くの人が「これがよい」と指摘している学習法を、躊躇せずに取り入れてみること、つまりは、「自分はこれまでこうやって勉強してきたから(これからもそうする)」という考えから抜け出すことが、効率的な勉強と、望む成果への第一歩なのかもしれません。

既に本書で紹介されている、アクティブリコールを取り入れてみようと、少しやってみているのですが、まだ習慣化できていません。リコールするタイミングやアウトプットの方法など、続けられる方法を見つける必要がありそうです。