2024年11月16日土曜日

将来の自分を過去の延長線上で考えるのではなく、なりたい自分からの逆算で考えるという発想の転換――物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術

 昨年9月に刊行、10月に買ったものの、読んだままになっていたけんすうさんの『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』、とても良くて付箋を貼っていたので、そうした箇所を中心に備忘(思い出し)のためにメモ書き整理しておきたいと思います。

タイトルに「物語思考」とありますが、将来に対して漠然とした不安を抱えていて、何をどうしたらいいのか分からない人に向けて、「やりたいこと」ではなく「なりたい自分」をイメージし、そのキャラクターを演じることがすなわち物語を展開するということで、そうすることで今というプロセスを充実させることで幸せになれる、という考え方です。

2024年11月4日月曜日

『40歳からの「仕事の壁」を越える勝間式思考』は塾生2人の経験談がよかった(読むタイミングもよかった)

40歳からの「仕事の壁」を越える勝間式思考

 『40歳からの「仕事の壁」を越える勝間式思考』、かなり前のことですが読了。

サブタイトルに「5年後、望む仕事で稼ぎ続ける自分になる戦略」とあるように、中長期的な戦略が書かれています。本書が出たのが2024年6月、ちょうど自分もちょっとした挑戦を始めたばかりだったので、背中を押してもらえました。

2024年6月16日日曜日

今なお、そこにある(?)差別とハラスメントーー『ゴールドマン・サックスに洗脳された私 金と差別のウォール街』

ゴールドマン・サックスに洗脳された私 金と差別のウォール街

ゴールドマン・サックスに洗脳された私 金と差別のウォール街』(ジェイミー・フィオーレ・ヒギンズ著、光文社。『Bully Market: My Story of Money and Misogyny at Goldman Sachs』)面白くてあっという間に読了しました。帯コピーには「金の奴隷」「差別のオンパレード」などドギツイことが書かれていますが、そのまんまの内容で、「次はどうなるんだろう?」と思いながら一気に読んでしまいました。

著者がGSを辞めて既に数年、変わってはいるだろうけれども、まったくの別会社になったと言えるほどは変わっていないなずなので、今いる人たちの感想が聞きたいものだと思った。

(内容のネタバレ含みます)

2024年6月10日月曜日

『小さな会社の「仕組み化」はなぜやりきれないのか』を読んだ理由は、業務で新しい仕組み化に取り組んでいるから

『小さな会社の「仕組み化」はなぜやりきれないのか』

小さな会社の「仕組み化」はなぜやりきれないのか』(小川実著、アスコム)読了。仕事であらためて新しい”仕組み化”に取り組んでいるので読んでみました。

本書は基本的にごく小さな(それこそ社員10人規模の)会社の”社長”向け。社長でもない自分にドンピシャというわけではなく、すごく大きな発見があったわけではありません。

しかし、チームでものごとを進める上で重要なこと、リーダーシップをどう発揮するか、人に任せ、人を巻き込んで業務を遂行し、成果につなげるにはどうすればいいか――といったことを考えたとき、原則・基本ともいえる部分での気づきがいろいろとあったので、まとめておきたいと思います。

2024年5月4日土曜日

『表現を仕事にするということ』は創作・表現がしたい本人のみならず、周りの大人にも読ませたい一冊

表現を仕事にするということ

表現を仕事にするということ』(小林賢太郎、幻冬舎)読了。創作・クリエイティブにプロとして関わっている人には、当然ながら共感を覚える言葉多数。というか、プロであれば感心してちゃいけないところでしょうが、それでもしっかりと言語化されているので、大切なことを再確認するためにも一読の価値あり。

ただ本作はむしろ、創作の道に進むことを躊躇している人、迷っている人、これからそういう仕事をしたいと思っている人、そういう子を持つ親にとってこそ、有用な一冊なのかもしれません。

2024年4月14日日曜日

オードリーのラジオ番組も担当する作家の『トークの教室』、「トークなんてする機会がない」という人も読むといいかも

トークの教室

トークの教室: 「面白いトーク」はどのように生まれるのか』読了。オードリーをはじめとした多くの芸人、アイドルのラジオ番組を担当(?)してきた作家さんによる一冊。トークがうまくなるノウハウというより、それ以前の考え方を紹介していて、これを読んですぐトーク力が上がるというものではないが、気づきのきっかけになるのではないかと思う。

2024年4月6日土曜日

『ウッドストック行最終バス』、モースのクセの強さが好きになれるかどうか……

ウッドストック行最終バス

ウッドストック行最終バス』(コリン・デクスター、ハヤカワ文庫)読了。英国ではホームズやポワロと並んで(それ以上に?)人気があるという刑事・モースが主人公の第一作。以前、モースの若いころを描いたドラマが面白かったこと、森博嗣さんが『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社)で、自身が影響を受けたミステリィ100選にも選んでいらしたことから読んでみました。ちょっと分かりづらかったけれど、モースのキャラが良くて面白く読めました。